無銘刀

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■1626 / 親階層)  NO TITLE
□投稿者/ 9月期の読書余論<10> -(2018/09/25(Tue) 07:17:49)


    ▼石川淳ed.『日本文學全集 5森鴎外集』S38
     鴎外は役所からへとへとになって帰宅したあと、ランプを細くしていったん仮眠。12時に起きて2時まで執筆する(p.23)。
     しかし、夜の思想にはすこし当てにならぬところがある。

     バルザックは深夜1時から朝7時まで、口述筆記させていた。彼は午前8時から午後4時まで役所勤務する必要がないからそんなことができたのだ。

     鴎外の役所は16時にひける。取扱中の書類は非常持出の箪笥にしまって鍵をかける。
     これを書いているとき50歳前。しかし女への関心は薄く、ただ、未知の世界だけが自分を刺戟する。※真理に興味がなく、泰西新奇を解することを同胞文士にみせびらかせるのが快。
     葉巻を出して尻尾を噛み切り、頭の方を火鉢の佐倉に押し付けて燃やす。

     ニーチェは芸術の夕映え、と言った。老年になり、死が近づくと初めて、芸術が、若き日の記念のように親しく思えてくる。

     日本の豆打ちは、鎌倉より後のことだろう。※これを書いたのはM42。
     ローマにも似た風習があった。五月の真夜中に、黒豆を背後へ投げ、それによわって死霊を追い退ける祭。

     日本の自然主義文学が性欲のことばかり書いているのが自分にはどうにも解せない。
     ※ヰタ・セクスアリスはルソーの懺悔録の真似。

     子供の頃、田舎の城下には辻便所はなかった。だから誰でも道端でした。
     旧暦盂蘭盆のさかんな故郷であった。全員が頭巾で顔を隠すので武士の子も加わり得た。

     とうじ、少年ということばは、男色の受身役を意味していた。

     寄宿舎では小倉の袖を肩までたくしあげていないと惰弱だといわれる。鴎外は体力弱く、いじめられっこだった。クラウゼヴィッツが、弱国は受動的抵抗をせよと言っているように、陰で反抗した。

     大学予備門には鹿児島が少ない。佐賀と熊本。これが硬派。あとはことごとく軟派。

     「盲汁」(p.54)。※闇鍋のこと。
     炭に石油をぶっかけて火をおこす。

     西洋の寄宿舎では、自慰をさせないように両手は掛け布団の上に出して寝なければならない。

     欧語の術語を覚えるためには、じぶんでギリシャ語、ラテン語の語源を調べて注記すると楽である(p.64)。
     童貞のことを「生息子」という(p.72)。
     護身用の短刀のかわりに、2尺ばかりの鉄の烟管を拵えさせた。※この話は全体がフィクション仕立てなので注意。


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