武道通信 告知板


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読書余論 4月期目次


   読書余論 4月期目次

▼早田保実『科学の勝利』S21
▼『教学叢書 第一輯』S14「現代の科学戦」
▼ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』S48
▼サイファー『現代文学と美術における自我の喪失』1971
▼沢八郎tr.『太田道灌 別巻ノ三』H4
▼カール・マルクス『資本制生産に先行する諸形態』S24
▼保坂正康『憂国の論理――三島由紀夫と楯の会事件』S55
▼中村元『架空索道運搬法』大1
▼真島卯太郎『架空索道』S30
▼二宮勝太郎『架空索道』S16
▼湯浅邦弘「『李衛公問対』の兵学思想」
▼濱口富士雄『射経』H3
▼『日本神話と琉球』S52
▼三多摩平和委員会ed.『基地立川・横田 第4集』S42
▼相模原市ed.『基地白書』
▼近代戦史研究会ed.『本土決戦前の特攻基地』S45
▼猪股・木村・清水幾太郎『基地日本』S28
▼林克也・安藤・木村『ミサイルと日本』S32
▼藤井善男『太田道灌「山吹の里」考』H7
▼村岡典嗣『本居宣長』1982repr.
▼大伴 佐久雄『乃木将軍』大3
▼中村徳五郎『乃木静子夫人』S9
▼帝国聯隊史刊行会『歩兵第九聯隊史』大7
▼岩田信作ed.『歩兵第三聯隊歴史』大4
▼井野亮秀『墓地 及 埋葬規則 心得』M24
▼雄山閣ed.『墳墓の研究』S11
▼遠藤秀男『日本の首塚』S48
▼木俣慈郎『日本潜水艦戦史』1993
▼『平家物語評判秘伝抄』M19
▼佐藤一齊『孫呉副詮』
▼『佐藤一斉全集第8巻』1996
▼深澤 武『鉄路の朝』S62
▼鈴木礼太郎『武道極意 第一巻』S9
▼ユーリェフ『ライフル射撃の理論と実際』S35
▼沖田 勲ed.『海軍潜水学校史』1996
▼富木謙治『講道館護身術』1958
▼Pye『航空発動機』S18
▼石井欽之助『国民海軍読本』S19
▼くろがね会ed.『闘魂』S18
▼平出英夫『海軍の生活』S18
▼植村茂夫『海軍魂』S17
▼澤 鑑之丞『海軍七十年史談』S17
▼岩田豊雄『小国民版 海軍』S18
▼星野辰男ed.『国防と軍備』S12
▼佐藤清勝『予が観たる日露戦争』S6
▼山口辰男『はりがね』S15
▼『熱河・長城 血戦録』
▼太政官ed.『復古記』
▼青木 保「爆弾の話」
▼濱本浩「坂本龍馬とピストル」
▼吉川襄秤「大砲の発達」
▼AB生「飛行船 及 飛行機より投下する爆裂弾」
▼兼松習吉「戦後の銃砲」
▼奥村正二『工作機械発達史』S16
▼十川純夫『工作機械』S13
▼長谷川一郎『精密工作法』S16
▼早坂 力ed.『池貝喜四郎 追想録』S18
▼『不二越五十年史』S53
▼鯖田豊之『ヨーロッパ封建都市』1994repr.
▼石井作次郎『実際的防空指導』S17
▼工友会ed.『陸軍工兵学校』S52
▼深山桜会ed.『少年重砲兵』S52
▼仲宗根 源和『武道極意物語』S13
▼田口精一『老特務兵』S15
▼舩坂 弘『玉砕戦の孤島に大義はなかった』S52
▼島田次郎『私の戦記 馬から自動車へ』H3
▼高田正夫『南十字星の下をゆく』S42
▼『古今著聞集』S41
▼藤岡明義『敗残の記』1979
▼碇 義朗『鷹が征く』2000
▼金谷治・訳注『荀子』上
▼『「蔵の町」をゆく 上』1995
▼川越市観光協会『川越の蔵造り』
▼川越市総務部市史編纂室ed.『川越市史第四巻 近代篇』S53
▼『大阪ダイハツ 50年のあゆみ』S56
▼『ダイハツ70年小史』S52
▼南條初五郎ed.『内燃機関工学講座 第8巻 故障及修理法』S10
▼宮田一男『防空救護の指針』S19
▼木村英夫『都市防空と緑地・空地』1990
▼長沼依山『東宮大佐伝』S16
▼浅川四郎『開拓団 生ひ立ちの記』S17
▼浅見隆平『少年開拓士』S17
▼高倉新一郎『北辺・開拓・アイヌ』S17
▼小田正雄『開拓血涙史』S18
▼『蒙古の理想』S17
▼山田勝伴『開拓使 最初の屯田兵』S19
▼前田哲男『戦略爆撃の思想』1988
▼綱島覚左衛門『警察の実際と理想』S12
▼村田皎三『機械化兵器』S18
▼小竹秀雄『機械化土木必携』S30
▼石川栄耀『防空日本の構成』S16
▼小川雷太『在日米空軍』S32。


読書余論3月期目次

▼笠尾恭二『中國武術史大観』1994
▼『蔵――暮しを守る』S54
▼『戦後警察史』S52
▼『嘉手納町と基地』H9
▼空本吉造『兵法に学んだ消防戦術』S17
▼兒玉如忠『維新戦役実歴談』大6
▼島内登志江『谷干城遺稿 上』M45
▼坂ノ上信夫『幕末の海防思想』S18
▼原剛『幕末海防史の研究――全国的にみた日本の海防態勢』S63
▼古河眞治『空翔ける神兵』S18
▼西原勝『航空少年読本』S15
▼木俣慈郎『戦場を駆けるエンジン』1970
▼宮崎正直『研修所資料 別冊第13号 空軍力の特質』1954
▼陸軍省新聞班『空中国防の趨勢』S12
▼『国際パンフレット通信』S3〜6
▼防研史料『昭和14年 戦車装備に関する綴』
▼『騎兵武器用法教範』M24
▼満鉄調査部『日満支農業機械化ノ意義』S15
▼鉄路総局『満州の機械農業に就て』康徳3
▼浅井實『実験 農業機械講義 上巻』S4
▼関義茂『航空発動機入門』S18
▼『破竹 海軍経理学校 第八期補修学生の記録』S47
▼近衛師団渡河機材中隊『おれたちの足あと』S54
▼石松政敏『戦記「対空撃墜」』S47
▼兵東政夫『歩兵第十八聯隊史』S39
▼『工兵第一聯隊戦記』S61
▼『歴史科学体系 第10巻』1977所収 吉田光邦論文
▼福沢諭吉tr.『雷銃操法』
▼長野英世『桐野利秋』S47
▼戸川幸雄『乃木と東郷』S44
▼『日本戯曲全集』S40所収・北村小松「ステツセル」
▼平川祐弘『西欧の衝撃と日本』S60
▼土浦市博物館『火縄銃』1990
▼『村田連発銃及連発騎銃取扱法』M37
▼『兵卒教範 軍隊学 附 村田連発銃分解法』M29
▼『村田連発銃保存法』M30
▼海音寺潮五郎『西郷隆盛』
▼江森泰吉『旅順攻略 海軍陸戦重砲隊』M39
▼ブローディ博士「『ドウーイ』の遺産」S32
▼エニッセル将軍『征空』S4
▼佐藤幸一tr.『急降下[スツカ]以降の空軍』S16
▼『星型航空發動機の動力學』S17
▼『支那の軍用飛行機及部品輸入額調査』1940
▼松田武夫『戦争と古典物語』S18
▼ブラインズ『マックアーサーズ・ジャパン』S24
▼石田伝吉『会津義民 小栗山喜四郎伝』大9
▼川副佳一郎『アメリカ講話』大8
▼豊田武『日本の封建都市』1952
▼原田棟一郎『紐育』大3
▼ウェー・ウェレッェヨー『敗戦』大4
▼徳富猪一郎『近世日本国民史 会津籠城史』S18
▼三島康雄『眼のあたり見た満洲事変』S7
▼島田貫堂『兜町秘史』1932
▼栃倉正一『満洲中央銀行十年史』康徳9
▼無名氏 著『新聞 読者眼』大8
▼勝正憲『税』S15
▼『有限責任“官衙御用達会社”定款』M22
▼早稲田大学野球部『米国野球遠征』大10
▼木村政彦『柔道とレスリング』S31
▼『南部式自動拳銃説明書』
▼吉雄敦『徴発令註釋』M16
▼石橋正人『競馬読本』S6
▼麻生頼孝『弓』S8
▼遠藤麟太郎『銀行の見方』大14
▼清水正巳『我が薬店の学ぶべき 米国薬店の経営振』S6
▼岡田正義『ジャッジをくだす瞬間』2000
▼久保田真種『療術行為取締規則解説』S9
▼棗田藤吉『銀行講話』S6
▼中村敏雄『近代スポーツ批判』S43
▼小泉葵 南『初学 野球手ほどき』大10
▼大日本忠霊顕彰会『忠霊塔図案』S15
▼Postan、Hay、Scott『Design and Development of Weapons』1964
▼『本邦史学史論叢』S14
▼田中耕太郎『法家の法実証主義』S22
▼佐藤堅司『孫子の思想史的研究』S37
▼『荻生徂徠全集 第6巻』1973「【金今】ケン録」
▼『タイ・カップ自伝』S51
▼岩波『日本古典文学体系38 御伽草子』S33
▼田山録弥『定本 花袋全集 第25巻』1995所収「第二軍従征日記」。


読書余論2月期 目次

 2月期、かなり長文。

▼清沢 洌『外交家としての大久保利通』S17
▼橘成季著『新潮日本古典集成 古今著聞集』
▼湯川秀樹『目に見えないもの』S21
▼後藤正夫『列国科学技術の戦力化』S19
▼早川純三郎ed.『雑芸叢書 第二』大4
▼正親町町子『柳沢吉保 側室の日記――松陰日記』1999
▼巖本正方「闘鶏[とりあはせ]」
▼赤路宗貞『増補 茶室 掛物 禅語通解』大6
▼川村花暁『軍事福引一千題』
▼村上一郎『蘭学者 木村軍太郎伝』S12
▼高村象平『西洋経済史』S14
▼朝日新聞社ed.『大戦ポスター集』大10
▼井上辰九郎『英国の金融組織と英蘭銀行の機能』S5
▼(財)金融研究会『最近の世界金融情勢』S14
▼成毛鉄二『印鑑の歴史と印鑑証明制度の問題点』S35
▼民政部警務司ed.『再訂版 保甲制度論』康徳2年
▼『八戸市立図書館百年史』S49
▼『日本倉庫業史 改訂版』S45repr.
▼日本民具学会ed.『日本民具辞典』H9
▼宿利重一『旅順戦と乃木将軍』S16
▼今岡和彦『東京大学第二工学部』1987
▼『東京帝國大學 學術大觀 工学部・航空研究所篇』S19
▼宮地直一『朝鮮人を祀れる神社』S9
▼鈴木孝雄『靖国精神』S16
▼上之園親佐『雷 その被害と対策』1988
▼ルドヴィツィ『戦の哲人ニイチェ』大4
▼池島重信『戦争と思想』S15
▼広田四郎『戦術百態』S3
▼渡辺貢二『船頭――利根川水運の人びと』1979
▼『勤王事蹟 別格官幣社精史』S11
▼ジョン・スチュアート『景教東漸史』S15
▼小川正子『小島の春』S13
▼近森善一『蝿と蚊と蚤』大12
▼宮井義雄『鹿島香取の研究』S15
▼樫葉 勇『国史を貫く神社物語』S18
▼二酉洞学人『神様の戸籍調べ』大7
▼『神戸モスリム モスク報告書』1936
▼殖栗文夫『YMCAとは』S26
▼新城常三『社寺と交通』S35
▼Ernest MacKay『インダス文明』S18
▼武田豊四郎『古代印度の文化』S5
▼赤松祐之ed.『印度民族学』S11
▼ヲプソン『印度太古史』大5
▼橋本真機子『印度襍記』S17
▼徳沢龍潭『イランものがたり』S18
▼大畑匡山『現代実業家 世渡り警句』大4
▼吉原富三郎『相場格言評釈と相場用語通解』大7
▼幣原坦『朝鮮教育論』大8
▼藤沢道郎『メディチ家はなぜ栄えたか』2001
▼大内地内『水戸学早わかり』S13
▼佐藤堅司『神武の精神』S19
▼杉浦明平『戦国乱世の文学』1965
▼李家 政『厠考』S7
▼山口力太郎『潮汐と人生』S17
▼小林胖生『丙午迷信の科学的考察』S10
▼中山文化研究所ed.『友引の迷信』S8
▼斉藤勇『英国国民性』S11
▼川合貞吉『匪賊――中国の民乱』S48
▼防研史料「張鼓峰事件に於ける砲兵の戦闘」
▼小田切 毅一『アメリカスポーツの文化史』S57
▼シャールトン『フランス文学とスポーツ 1870-1970』1989
▼片桐匡『私の見たフランスのスキー』S30
▼斎等清衛「上代文学と道教思想」
▼宮原民平「道教と迷信」
▼小柳 司氣太『老荘の思想と道教』S18
▼竹田浅次郎『護身柔術』S5
▼井口松之助『柔術練習図解』M32
▼木村千太郎『小刀[ないふ]洋杖[すてっき]捕押へ柔術伝授』M40
▼山本 柳道斎『簡易柔術実用形』M40
▼石山賢吉『経済行脚』S13
▼高須 芳次郎『東洋思想十六講』大14
▼『小倉陸軍造兵廠史』S63
▼『第十一海軍航空廠発動機部(広海軍工廠航空機部発動機課)の記録』
▼永島敬三ed.『南満陸軍造兵廠史(別名南造小史)』H5
▼『名古屋陸軍造兵廠史・陸軍航空工廠史』S61
▼岩田吉雄『日本海軍航空兵器調達の記録』S61
▼玉城哲『風土の経済学〈増補新版〉』1984
▼旗手 勲『水利の日本史』S58
▼金沢夏樹『稲作の経済構造』1971repr.
▼筑紫二郎『航空要塞』S20
▼藤田栄司ed.『河川講演習 第1輯』S18
▼前部愿『石品産所考』M6
▼高坂正尭『長い始まりの時代』1995
▼『オイルロード』1986
▼『オイル/プロダクト タンカーの基礎』1984
▼『船舶の火災と対策』1992
▼田中克典『内航タンカーM丸』S51
▼『外航タンカーの運航実務』
▼深津正『燈用植物』1983
▼深作安文『倫理と国民道徳』大5
▼瀬沼茂樹『近代日本文学のなりたち――自我の問題』S46
▼宍戸實『軽井沢別荘史』1987
▼森英『熱帯の荒鷲』S17
▼三省堂出版部『我らは如何に闘つたか』S16
▼河原魁一郎『闘ふ義手』S16
▼二宮有薫ed.『九人の聾兵士』S18
▼落合泰蔵『明治七年 生蕃討伐回顧録』大9
▼『霧社事件実記』S6
▼平間洋一「対華21ヶ条の要求と日英関係」


服部禎男博士とエハン・デラウィ氏の講演

 放射線というものが生物に対してどんな意味を持つ存在なのか、
そして放射線の人間の細胞DNA破壊作用に対して、DNAはどの
ような対処をすることによってその存在を保ってきたのか、そのカギ
であるDNA修復機構は現在どこまで解明されているのか、という
ことを知ることなし、放射能問題を論ずることはできません。

 しかし、現実は25年前くらいから解明され始めたDNA修復機構
の研究成果をほとんど全く考慮に入れない放射線論が、学会を含む世
の中でまかり通っています。

 モーリス・チュビアーナ博士という放射線発ガンに関する研究の世界
的な権威者は1998年からEUの科学者とともに、放射線の人間細胞に与
える影響について研究してきましたが、2001年アイルランドのダブ
リンで、開かれた国際学会で10ミリシーベルト/時以下ならどんなに
細胞を傷つけても完全に修復させてしまう、と発表しました。いわゆる
ダブリン宣言です。(2007年に博士はマリー・キューリー賞受章。)

 10ミリシーベルト/時ですから、87600ミリシーベルト/年と
いうことになります。ずっと浴び続けると負担が多いので、その十分の
1の10000ミリシーベルト/年は安全な範囲であるというラッキー
博士の有名なホルミシス曲線はこの研究成果からしても極めてリーゾナ
ブルであることが分かります。20ミリシーベル、はては1ミリシーベ
ルトなど安全ラインとしていかに馬鹿げた数値かわかります。

 放射能のことをまじめに考えようという方にお薦めのYouTubeをお知
らせします。服部禎男先生とエハン・デラウィさんの講演で、タイトル
は「放射能とDNA パート1」です。

  http://www.ustream.tv/recorded/17862990

 「これを見ずして放射能のことをどうこう言うな」といっても過言では
ありません。少なくとも常識よりも本当のことを知りたい方、知的な良心
をお持ちの方には「必見」の講演です。是非ご一見ください。


読書余論 年改まり1月号目次
    (2012 1月25日配信)

▼西郷従宏『元帥 西郷従道伝』S56

▼池田史郎「久米邦武遺稿『葉隠巻首評註』について」H1

▼谷中信一「『逸周書』研究(四)――その兵法思想について」H5

▼山内盛彬『琉球の舞踊と護身舞踊』1963

▼内田知雄「孔子および孟子の兵戦思想」1954

▼内田知雄「荀子の兵戦論」1955

▼湯浅邦弘「『司馬法』に於ける支配原理の峻別」H2

▼西田龍雄による書評:林英律著『夏譯《孫子兵法》研究』

▼細見古香庵『古作 茶の湯釜』S39

▼『ルソー全集 第十一巻』1980

▼村山修一『天神御霊信仰』1996

▼真壁俊信『天神信仰史の研究』H6

▼無名氏著『侠骨木戸少佐』M26。


読書余論 12月号目次
            
     (12月25日配信)

▼Marten Ten Hoor『自由と不自由』S32
▼セルバンテス著、牛島信明tr.『ドン・キホーテ』前編1〜3、イワブン
▼小川寛大『「海行かば」を歌ったことがありますか』2006
▼スタンダール著、生島遼一tr.『パルムの僧院』イワブン
▼奥野信太郎『北京襍記』S19
▼下位晴吉『ファツショ運動とムツソリーニ』S2
▼佐藤観次郎『陣中の読書』S18
▼中村孝也『元禄及び享保時代に於ける経済思想の研究』S17
▼大場俊雄『潜水器漁業百年』H4
▼『日本鋳造50年史』S45
▼吉國宏ed.『石川島航空工業エンジン史』H7
▼舩坂弘『玉砕』S43
▼大橋栄三『英和 いくさの花』大4
▼金谷治・訳注『荀子』(下)イワブン
▼吉田秀夫『イタリア人口論』S16
▼クルガノフ著、高木秀人tr.『日本にいるアメリカ人』1952
▼那須皓『人口食糧問題』S2
▼山田準『現代指導・陽明学講和』S9。


オヤジたちの国際貢献INカンボジア

地雷が埋まる土地を開墾し、道路を造り、井戸を掘り、学校を建設し、
村人の自立を我国の機械(コマツ製・対人地雷除去機)と技術とで支援している
JMAS(認定特定非営利活動法人・日本地雷処理を支援する会)の活動を
見聞するツアーです。
当ツアーはコマツとコマツユニオン(組合)に全社的に取り上げて頂いています。
アンコールワッツトをはじめ歴史的遺産が残るカンボジアと
内戦から立ち直り国家を再建する活力を発揮しているカンボジアの姿を実感する事は
現在の我国が陥っている閉塞感を打破する一助になるのではないかと思います。

期間:2012年1月16日(月)〜1月21日(土)
旅行費用:¥158,000−(成田・関空・名古屋発)
¥173,000−(福岡発)
旅行日程:別添
<費用に含まれるもの>航空運賃・ホテル代(2人部屋)・食事代・添乗員費用等。
<含まれないもの>成田空港使用料(\2540)+燃油ご負担料(\20000変更あり)+現地空港税(\2250)+査証料(¥5000)=合計約¥30000 その他:お1人部屋差額(¥20000)
<名古屋・関空・福岡以外の各空港からのご参加の皆様へ>
 ベトナム航空より成田又は羽田までの特別割引航空運賃がございますので、
 お問い合わせ下さい。 
但し、予約座席に限りがありご希望に添えない場合もございます。

*航空会社 日本航空(JL) 全日空(NH) 
各1区間(直行便 片道 エコノミークラス料金)
 @富山/小松/広島/岡山/出雲/米子/高知/徳島/高松/松山/大分/宮崎/鹿児島/
熊本/長崎             成田又は羽田=¥8000−
  @札幌/函館/旭川/女満別/帯広/釧路/中標津/青森/三沢/秋田/花巻/仙台/山形/庄内/福島/新潟/奄美大島/沖縄    成田又は羽田=¥13000− 
  *適用除外便:JL5000-5999、JL7000-7999、NH3111-3200、NH3505-4799、
         NH5650-9999
  *条件:上記料金はベトナム航空の国際線への乗り継ぎの場合のみ適用で
      乗り継ぎ時間は24時間以内に限ります。
日本エアービジョン株式会社
(観光庁長官登録旅行業第482号)
住所:東京都中央区銀座1−3先 北有楽ビル1階 
電話:03−3538−2071
担当:浅田 均(一般旅行業務取扱主任者)。


読書余論 11月号目次

▼ダニエル・ラング著、並河亮tr.『鉛の服を着た男』S31
▼秋保安治、高橋立吉『発明及発明家 日本之部』M44
▼『「ヱンフィルドスニデール」銃使用法 附 分解及結合』M31
▼『村田連発銃使用法』M28
▼陸地測量部『特別陸軍大演習写真版帖』M32
▼小川一真『明治三四年秋季陸軍特別大演習写真帖』M35
▼『熊本地方特別大演習写真帖』共益商社M36
▼『特別大演習写真帖』共益商社書店、M36
▼大内地山『武田耕雲斎詳伝』上・下、S11
▼佐伯好郎『支那基督教の研究(一)(二)』S18
▼桜井匡『明治宗教運動史』S7
▼宝蔵館ed.『明治大帝と仏教』大1
▼阪本是丸『国家神道形成過程の研究』1994
▼吉田久一『八重山戦機』S28
▼石井柏亭『美術の戦』S18
▼杉山平助『文藝従軍記』S9
▼『西郷南州先生手抄誌録』大14
▼内藤尭『各国 国旗の由来と国祭日』S6
▼佐藤俊一ed.『市政週報 第八十七号』S15
▼井関純『隣組配給の知識』S18
▼近藤止文『衣料切符制の話』S17
▼井黒弥太郎『黒田清隆――埋れたる明治の礎石』S40
▼ジョン・ラスキン著、杉山真紀子tr.『建築の七燈』1997
▼三上義夫「日本望遠鏡史」S11
▼岩村寅之助「我が国数学の進むべき道に就いての一考察」S14
▼Serena & Pratt著、太田米吉tr.『紐育株式金融市場』大9
▼管谷 要『将棋の話』S5
▼井上長太郎『通信地理学』S17
▼厚生研究会『造船工場読本』S19
▼高崎隆治『戦争詩歌集事典』S62
▼ヨーゼフ・グラブラー著『ポーランド爆撃』S16
▼エーディト・エネン『ヨーロッパの中世都市』1987
▼田口晃『西欧都市の政治史』1997
▼ニコル・ゴンティエ『中世都市と暴力』1999
▼中根甚一郎ed.『ヨーロッパの市民と自由』1999
▼ハンス・プラーニッツ『[改訳版]中世都市成立論』1995
▼レオナルド・ベネーヴォロ『図説・都市の世界史』S58
▼佐々木信綱『短歌入門』1979
▼R・H・ヒルトン『中世イギリス農奴制の衰退』1998
▼M.I.Finley『西洋古代の奴隷制』1970。


破綻したLNT仮説のシーベルト議論の愚はやめよう

 モーリス・チュビアーナ博士が「自然放射線の10万倍の線量すなわち毎時
10ミリシーベルト以下の放射線であれば長時間に及ぶ放射線照射でも人体細胞は
DNA修復が完璧に行われ、ガンなどの発生はない」と2001年に発表したことを
田母神さんが『歴史通』11月号に書かれていることを紹介しました。

 チュビアーナ博士が、2009年4月号の Radiology 誌に3人の博士と共同で
載せた論文があることが分かりましたので、この問題を学問的に追及されている
方々のためにご紹介します。タイトルは、

 The Linear No-Threshold Relationship is Inconsistent with RadiationBiologic
and Experimental Data 直線仮説は放射線生物学実験データに合わない
 URL:http://radiology.rsna.org/content/251/1/13.ful.pdf+html

 なお概要は下記の通りです。
〈要点>
 最近20年間の放射線生物学の進歩は目覚ましい。発ガンと人体の放射線に対する
防御メカニズムの解明で驚異的な発見があり、誤ったLNT(閾値なし直線仮説)
モデルによる国際勧告は全く古いものとなった。
 〈活性酸素との戦い〉
 DNA変異の発生は歴史的に酸素依存の生活自体に原因がある。
 日常生活における活性酸素は、平均的に毎日200ミリシーベルト、すなわち毎時8.4
ミリシーベルトの被曝に相当するDNA損傷を生じさせ、細胞あたり8個のDSB(二重鎖切断)
が発生している。しかし、アポトーシスや免疫細胞の働きで見事に対応しているのである。
 数億年の酸素環境下で活性酸素訓練されてきた私たちに細胞は、900ミリシーベルト/時
以下の放射線でガンの発生阻止は勿論、その進行も抑えるだろう。
これは動物実験でも人体でも確認されている。
 <まとめ>
 ・300ミリシーベルト/時から600ミリシーベルト/時程度の線量の放射線に
  対する修復は極めて優れている。
 ・この範囲を超えて線量率が増加すると修復のエラーが増すが、修復活動の不出来
  に対しては、DNA突然変異を生じた細胞のアポトーシスの死、又はガン細胞
  増殖防止および寿命処理と免疫系の応答が決定的な防御を果たしている。
 <結論>
 年間1ミリシーベルトで抑えるべしという国際放射線防護委員会の勧告は、1928年に
発表されたマラーの実験結果に影響を受けている。これはDNA修復機能のない特殊な細胞
が介在した太古の研究データであり、DNA修復の熟知された現代に使うべきものではない。
 国際防護委員会勧告のベースとなっているLNT仮説は生物的また実験的データに合わない
ものである。
 結論として、600ミリシーベルト/時以下でLNT仮説に適合する疫学的データはない。
 フランス科学アカデミーは、直線仮説で低レベル放射線のリスクを論じることを、全く科学的
エビデンスに基づいていないと主張する。

*もう完全に結論の出ている破綻したLNT仮説とそれに基づく、1ミリ、20ミリ、100ミリ
シーベルト議論の愚は直ちにやめて、現実的・科学的な数値の議論をすべきです。


読書余論10月期 目次

読書余論10月期

▼大糸年夫『幕末兵制改革史』S14
▼前田清志「幕末期における大砲の穿孔について」1993
▼藤田嗣雄『明治軍制』1992
▼『最後の鉄砲鍛治』
▼『上杉鉄炮物語』
▼大隈三好『切腹の歴史』H7
▼岡谷繁実『館林藩史話 館林叢談』S51
▼田山花袋『時は過ぎゆく』大5
▼田山花袋『東京の三十年』イワブン1981
▼田山花袋『田舎教師』イワブンS6
▼『子母澤寛全集 12 行きゆきて峠あり 狼と鷹』S48
▼金子功『反射炉』I、II
▼石川迪夫『原子炉の暴走 SL-1からチェルノブイリまで』1996
▼東 幸治『薩英戦争』大正元年
▼高橋一美『会津藩鉄砲隊』S63
▼北方謙三『草莽枯れ行く』1999
▼伊藤芳松『統帥心理学』M42
▼津田元一ed.『訪暹経済使節報告書』S11
▼吉原吉彌・秋山 秀『明治三十七八年戦役 騎兵第二旅団戦史』S10
▼高橋義夫『怪商スネル』S58。


ルーズベルトは真珠湾攻撃の5か月前に日本本土爆撃OKを出した 茂木弘道

1941年7月23日、ルーズベルト大統領は、陸海軍長官の連名で(7月18日付)提出された合同委員会の対日攻撃計画書(JB355)にOKのサインをした。10月1日までに、350機の戦闘機と150機の長距離爆撃機を中国に供与して、中国の基地から神戸、京都、大阪の三角地帯と横浜、東京地区の産業地域を爆撃する計画である。中国空軍にやらせる計画であるが、その中国空軍の中枢にいわゆるフライング・タイガーと呼ばれる、偽装ボランティアのアメリカ陸海軍飛行士が派遣されていた。

 この7月時点、日米の和解の交渉が行われていたことは誰でも知っている。日本側は、戦争回避のために必死の交渉を行っていたのであるが、何のことはない、アメリカはもうこの時点で対日攻撃を命令していたのである。一般には日本が7月28日に南部仏印進駐を行ったために、アメリカは8月1日、石油などの戦略物資の全面禁輸と日本資産凍結を行った、と言う事になっているが、そんなことは単なる口実であり、そのずっと前に対日戦争を決意、と言うより既に命令していたということである。

 このJB355計画は、大統領の許可を得て進行し、順調にいけば9月末あるいは、10月には日本本土爆撃が行われるはずであった。しかし、欧州戦線が急迫し、大型爆撃機をそちらに回さなければならなくなったために、中国への供与が遅れることになり、「結果として」10月日本本土爆撃は実施できなかった。しかし、これは単なる対日戦に備えた戦争計画と言ったものではなく、中国を通じたという形ではあるが、日本本土爆撃命令なのである。

12月8日の真珠湾攻撃を今でもアメリカ人のほとんどは、日本の卑怯な不意打ち攻撃 sneak attack であると信じている。真実は、その約5か月前に、ルーズベルト大統領が陸海軍合同の日本本土攻撃計画にゴーサインを正式に出している。これこそアメリカの一般国民を欺き、そして日本をだまし討ちにした sneak attack plotそのものである。真珠湾攻撃は、正しく自衛権の発動に基づいたアメリカの攻撃に対する反撃戦であったということである。

ところで、このJB355計画は大統領補佐官ロークリン・カリーが中心となって1941年初めから進めていた。カリーは後にソ連の工作員だったことが判明した男である。5月9日にこの計画について大統領に覚書を提出したのに対し、5月15日にはルーズベルトからその具体化を進めるよう指示の書簡が送られている。即ち、ルーズベルトは陸海軍からの提案を単に承認したのではなく、ずっと前からカリーを通じてこの計画を進めさせていたのである。ルーズベルトが対日和解など考えていなかったことはこのことからもはっきり確認できる。

日米戦の戦争責任者の筆頭はルーズベルトであることは明らかである。戦争責任論はそこから始めるべきである。            (2011.7.23)

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読書余論九月号 目次

▼『下母澤寛全集 13』講談社、S49

▼井上幸治ed.『世界の名著 28 モンテスキュー』中央公論社、S47

▼モンテスキュー著、宮澤俊義tr.『法の精神』S3〜S5

▼Parkinson著、森永tr.『パーキンソンの法則』S36

▼山本七平、小松左京、秦郁彦、今井隆吉『日本人と原子力』S51

▼Lilienthal著、古川和男tr.『岐路にたつ原子力』S56。


正しい情報が「放射能恐怖症」を癒す――ラッキー博士

武道通信かわら版や草莽奮戦日記で紹介している
TDラッキー著・茂木弘道訳『放射能を怖がるな!
――ラッキー博士の日本への贈り物 』(日新報道)

発売、早々好調のようだ。アマゾンでも高位置をキープしている。
やはり放射能迷信に疑いを持つ人は多いようだ。

ラッキー博士が、今度また『正しい情報が放射能恐怖症を癒す』の論文を
ournal of American Physicians and Surgeons に載せるそうだ。
サワリを紹介しておこう。

正しい情報が「放射能恐怖症」を癒す
T.D. Luckey, Phd(2011.8.27)

放射線には、他のほとんどの物質と同じく、ホルミシス現象がある。低線量と高線量では反対の効果をもたらす。放射線というものが健康にとって必要なものであり、又我々は部分的にこの必須要素が不足している状態あることは、しっかりした証拠がある。  こうした科学的な証拠は、ほとんどのメディアによって無視されている。(注1)慢性的、及び一時的な放射線被曝に対する、基準値というものが必要になってくる。

ゴルバチョフが放射線被曝の影響について無知であったためにチェルノブイリ原発事故 ののちに多分ロシアを崩壊に導いたであろうとみられている。福島事故の後日本はロシアの二の舞をしようとしているかのようである。放射線による死者、生命にかかわる障害、放射線病と言ったものが全くないにもかかわらず、退陣しつつある日本の政府はすべての原子炉の新設を止めてしまった。

添付の表の情報をみれば放射線の健康的な被曝をしている人々への支出をどうすべきか、参考になるだろう。1,. ,

重要な事実は、マヤクの近くの村の人達を除いて、この表に載っているところの人達は放射線の病気には全くかかっていないという事である。この事実は、「放射線恐怖症」を癒すのに大いに役立つはずである。

(注1)メディアはまたアメリカ、バージニア州ミネラル近くの原子力発電所が8月23日のマグニチュード5.9の地震の震源地の真上にあったが、自動的に核反応を停止したという正常な運転の事実を事実上無視したのである。


<付表>がついている。

世界の各地域、場、ケースにおける放射線量状況一覧
(いずれもこれらの人達は健康である)
―正確な情報によって「無知」に打ち勝とう―

ミリグレイ/年間             地域・場所・ケース
(mGy/y=mSv/y)                                  

1,000mSy 宇宙飛行士(船外活動の場合―0.1mGy/h)、*マヤクのロシア原爆工場労働者、
           ロッキー・フラット核兵器工場の一部労働者(コロラド)、オーストリア・中国・
        ドイツのウラン鉱山の一部労働者
  500mSy オーストリアのバッド・ガスタイン(廃鉱利用の療養施設)の労働者、アメリ
        カのラジウム・ペインター(時計の文字盤つくりの)、宇宙飛行士(1mGy/d)
  200mSy イラン・ラムサールの一部地区、マレーシア・ナイジェリア・タイの鉱山、
        フリー・エンタプライズ・マイン(アメリカ・ボルダーの施設)、イングランド
        の核爆弾工場の1759名の労働者(低ガン発生)、北イタリアのラドンのある
        村、ロシアのマヤクの近くの村の低ガン発生率、カナダの乳ガン患者が300
        ミリシーベルト以下の放射線照射を浴びたケース
  100mSy 健康に最適レベル
        インド・カンヤクマリの土壌からのガンマ線、成層圏飛行(0.03mGy/1飛行)、
        イラン・テレシュ・マガレ―の家庭のラドン、ブラジル・ガラパリの家庭、ル
        ―マニア(ラドンが多い)、ドイツ・シュネーべルグ(白血病がない)
   40mSy エベレスト(ネパール)の頂上
   30mSy オーストリアの鉱山(高ラドン濃度)、ニスカ・バンジャ(バルカン)、フィン
        ランドの多くの家庭、ルーマニア(ラドンが多い)、中国のヤオトン居住者
   20mSy ギリシャのイカリア温泉入浴者、ロシアのマヤク近くの村、ゴルンジャ・スチ
        ュバ(コソボ)、ゲオファギア(コソボ)、ガラパリ(ブラジル)、マッキンレー
        山(アラスカ)
   10mSy プルトニウム労働者の低ガン発生率、ポーランドのコーウエイの家庭、インド
        のタミール・ナヅ、チャトラプール、ケララ、ヒマラヤ及びネパールの住民、
        日本の三朝温泉、富士山、フィンランド(の平均)、キルギスタン、ラムサール
        (イラン)、ロッキー・マウンテン高地。


読書余論八月号 目次

▼航空文学会ed.『大東亜戦争 陸鷲戦記』S17
▼Hayek著、田中tr.『市場・知識・自由』1986
▼鶴田サ『法律格言義解』M38
▼鈴木半三郎『米国新聞研究』大5
▼『中村元撰集 第16巻 インドとギリシアの思想交流』S43
▼宮田戊子・大槻憲二『一茶の精神分析』S13
▼山口剛『江戸文学と都市生活』大13
▼岸一太『神霊と稲荷の本体』S3
▼岡島誠太郎『回教海事史』S19
▼板垣直子『現代日本の戦争文学』S18
▼古川薫『剣と法典――小ナポレオン 山田顕義』1997
▼もりたなるお『抵抗の器――小説・山田顕義』S62
▼満鐵社員会刊、雑誌『協和』(S14-1)
▼満鐵社員会刊、雑誌『協和』(S14-3)
▼石川欣也『原子力委員会の闘い』S58
▼コリン・グレイ著、奥山真司tr.『戦略の格言』2009
▼Wylie著、奥山真司tr.『戦略論の原典』2007
▼Walt著、奥山真司tr.『米国世界戦略の核心』2008
▼高山辰三『天下泰平 文壇与太物語』大4
▼T・ルーズヴェルト著、加藤政司郎tr.「生物の存亡と国家の盛衰」
▼辻政信『自衛中立』S27
▼木下彪・謹解『大正天皇御製詩集』S35
▼三橋 節『女教師の為に』大7
▼本多顕彰『浪漫主義と古典主義』S19
▼相良 佐ed.『英語漫文漫画の研究』大13
▼ピンニック著、伊丹佐一郎tr.『銀と支那』S6
▼陸軍経理学校pub.『陸軍主計団記事』
▼雑誌『軍人援護』S15〜S18
▼『忠勇美談』第15輯 大7
▼中堂観恵『宿命の戦争〜大東亜戦争をみなおそう』1966
▼吉岡 斉『原子力の社会史』1999。


読書余論 7月目次

▼由井正臣・校注『後は昔の記 他――林董回顧録』S45
▼井黒弥太郎『黒田清隆』S52
▼サミュエルス『日本における国家と企業――エネルギー産業の歴史と国際比較』1999
▼秋山香乃『五稜郭を落した男』2004
▼ネーミ&ファースト著『カトリーヌ・ド・メディシス』S63
▼佐々木譲『幕臣たちと技術立国』2006。


電離放射線の生物学的効果: 日本に贈る一視点 T. D. ラッキー,

 世界のメディアの大半が放射線は全て有害であると思いこんでいる。もし日本の政府が、2011年3月の地震と津波がもたらした福島原発事故への対応に当ってこうした思いこみに支配されるならば、既に苦境に喘ぐ日本経済が途方もない無用の出費に打ちのめされることになろう。ミハイル・ゴルバチョフが遅きに失して思い知った次の教訓を日本も学ばなければいけない。「20年前にチェルノブイリで起った原子炉のメルトダウンが、恐らく5年後のソ連崩壊の真の原因であった」
 電離放射線(以下放射線とする)にはホルミシスの性質がある。ホルミシスという概念は、メディアにも政府にも一般的に理解されていないのだが、尐量なら有益である一方大量では有害、というものである。このような効果は約40種の必須栄養素、全ての薬品、及び他の大多数の物質において生じることが知られている。慢性、急性いずれの放射線被曝にもホルメシスが見られる。核降下物の重要性の理解には、有益から有害までの全域にわたる放射線の考察を欠かすことができない。
 低線量放射線の有益性を示す何千もの科学論文が発表されている2,3,4。日本は国内に服部禎男博士(元日本電力中央研究所理事)5という世界的な権威がいて指導を仰ぐことができるのだが、現実はそれと違って広島の放射線影響研究所(RERF)に頼る傾向がある。RERFは放射線の害の研究に何百万ドルもの資金を費やしているが、放射線の健康への恩恵に関しては信頼すべき情報源ではない。

 放射線は生命にとって不可欠
 適切な遮蔽の下に行われた塩水小エビ6、原生動物7,8、マウス及びラット9を対象とする実験から、放射線が生命にとって不可欠であることを示す説得力のある証拠が得られている。筆者自身の原生動物を使った研究、及びクージンのマウスとラットによる研究では、天然(放射性)カリウムに代えて非放射性カリウム−39を用いることにより放射線不足の状態を創出した。これらの報告は、放射線も人間にとって不可欠の物質であることを示唆している。
 我々が放射線不足の状態にあるという考えは、低線量被曝が実験動物にも人間にも健康に良い刺戟を与えることを示す2,000を超える科学論文によって裏付けられている3,4。これらのデータは、世界を通じての放射線の自然レベル、3ミリシーベルト/年(mSv/y)10 p198、が真の健康のためには不十分であることを示している。例えば、我々が適量の放射線を受ければガンは稀な病気になるであろうことを示唆する研究結果がある。
 
 慢性(継続的)被曝
 総線量率応答曲線(図1)が示すところでは、最低発ガン死亡率と最長寿命につながる最適放射線量率は約100ミリグレイ/年(mGy/y)である11。健康に良い効果と悪い効果とを分けるゼロ相当点(zero equivalent point = ZEP)は約10,000mGy/yである。ZEPを上回る被曝率においては、放射線疾患の諸症状や死をもたらす可能性がある。
 この考え方を裏付ける事例が台湾の台北にある12。1982年から1984年にかけて、放射性のコバルトで汚染された鋼材が或るマンションの梁に使用された。その後約20年間、約1万人がこの高濃度の放射性環境の中で生活した。平均被曝線量は50mSv/yであった。これは最適線量である100mSv/yに近い。(新しい評価法ではSvとGyはほぼ等値)13。この建物の住民のガンによる死亡率は10万人年当り3.5に過ぎなかった。一般平均の考察からは1,000人年当り116例の死亡が予測された。完全な研究は行われていないが、慢性的な低線量率放射線の被曝はガン死亡率を低下させるように見える。この見方は、米国における屋内ラドン濃度の関数としての肺ガン死亡率によって裏付けられている。
  *図1は無銘刀(掲示版に)

 急性被曝
 急性放射線被曝の効果についての各種の結論は、一般的に原爆攻撃から生き残った日本人に関するデータに基づいている(図2)。
 RERFは広島・長崎の生存者のガン死亡率を爆心地から3−10キロ離れていた人々(「市内対照群」)のそれと比較した。これらの対照群は原爆からある程度の放射線を浴び、多くが残留放射線が高い内に爆撃された地域に立ち入った。原爆生存者120,321人における総(全原因)死亡率が490mSv未満の線量において増加することはなかった。
 広島と長崎で10−19mSv被曝した生存者7,430人のガン死亡率は対照群のそれの68.5%(P <.01)であった。被曝線量200mSv未満の生存者28,423人(全生存者の69%)におけるガンによる死亡数は1,000人当り76.6であった(図2参照)。これは被曝を免れた広島の北西の村落居住者に係る相当数値、1,000人当り77、に近い。この「市外」対照群の1,000人当りガン死亡数がRERFの「市内」対照群のそれよりも大きかった ― RERFはこの比較をしようとしない ― ことに注目されたい。
200mSv超の被曝例においては、線量の増加に呼応するガン死亡率の上昇が見られた。即ち、急性放射線被曝におけるZEP値は約200mSvであった。200mSv超の被曝は放射線疾患の原因となった。
放射線被曝の効果に関する更なる証拠が、1954年3月、ビキニ環礁での水爆実験による放射性降下物を浴びた23人の若い日本人漁夫の事例から得られる。全員が重度の放射線疾患に罹った。アイゼンバッドの表12.1によると、全身被曝線量は170−590cSv(1,700−5,900mSv)であった。10 甲状腺の被曝は300−1,000cSvに達した。最大線量の被曝者は被曝の206日後に死亡した。その他の人々はガンを患うことなく20年以上生存した。
 図2.累積ガン死亡率。広島、長崎の生存者について推定被曝線量に対する1,000人当りのガン死亡率を示す。横座標の上の数値は各点ごとの人数(千人単位)、即ち線量 ≤Xを被曝した人の数を示す。水平の破線はRERFの「市内(爆心地から3−10km)対照群」を表わす。約1cSvの被曝者の死亡率はRERFの対照群におけるそれより有意に低い(P <.01)。直線は広島の北西に位置する諸村の住民のガン死亡率を表わす。
図2は無銘刀に

 放射線被曝者のための推奨指針
 上述の情報は、線量を異にする放射線の慢性又は急性被曝者の処置についての当面の指針を提供している。核事故あるいは核爆発後の推奨指針は最大多数の人々に最大の善をもたらすものである。急性放射線被曝者のための推奨指針には、通常、被曝以外の問題の考慮が含まれる。例えば心理的反応、肉体的能力不全、破片による負傷、食料・水・住居の不足など。
 急性被曝者用推奨指針での主たる問題は直接被曝による外傷である。これは原爆に起因する全傷害の約5%を占める。19 推奨指針はまた、多数の体外及び体内放射性核種からの放射線被曝を含む。核爆発による全傷害の約10%がこれらの問題である。全体の80%は爆風と高熱を原因とする。これらのガイドラインの核事故の場合の効用は限定的である。
 放射線推奨指針は、体外照射源からの慢性的被曝者については比較的簡単である。10 Gy/y(約1mGy/h)未満 の体外放射線被曝者は、直ちにより重度の被曝者の救護に当ってよい。2−10mGy/hを長時間にわたって浴びた人々は要観察である。(日焼けのような)皮膚の紅潮は軽度の被曝過剰の徴候である。11−100mGy/hを長時間にわたって浴びた人々は放射線疾患の恐れがあり、加療を要する。1Gy/h超だと重症の可能性が高い。10Gy/h超ならホスピスでケアを受けるべきである。

 広島、長崎両市を総合したデータ17は100mSv未満の急性被曝者は負傷者や病人の救護に当らせるべきことを示している。100−200mSvの被曝者は放射線疾患の治療が必要かもしれない。200−600mSvなら即刻入院を要する。600mSv超の人にはホスピスでのケアが望ましい。核爆発の線質係数(Q)は見直しが必要である。

 T. D. ラッキー博士
1941年コロラド州立大学(化学)、ウイスコンシン大学で理学修士(生化学)ノートルダム大学助教授、准教授(946-1954)、ミズーリ大学生化学主任教授(1954-1968)、退職により名誉教授授与される。NASAのアポロ計画に協力し、地上の数百倍の宇宙放射環境内での安全性を追求する中で、適度の放射線被曝は「人体に恩恵をもたらすこと」を発見し、”放射線ホルミシス効果“と名付けて世界に発表した。


読書余論6月期 目次 

 *冊数は少ないですが、文章量は満杯。
  幕末秘話、原発。
  アーネスト・サトウ日記。幕末の実相、サトウの実相がみえる。
  
▼大町桂月『桂月全集 第七巻 伯爵後藤象二郎』大12
▼鈴木明『追跡 一枚の幕末写真』1984
▼ロビン・ハーマン著、見角鋭二tr.『核融合の政治史』1996
▼山本拓『地下原発』H3
▼長岡祥三tr.『アーネスト・サトウ公使日記コンパクト版I』2008
▼長岡祥三tr.『アーネスト・サトウ公使日記コンパクト版 II』2008。



読書余論 5月期 目次<16冊>

▼『陸軍大将本郷房太郎傳』S8
▼『中国軍事教本(上)』1976訳刊
▼リヒャルト・ハイゼ『独逸人の見たる会津白虎隊』S16
▼沢本孟虎『会津戦争の回顧』S18
▼内田茂文『藩風と古城』大7
▼藤 等影『薩藩と眞宗』大5
▼前田繁一ed.『小額金融の話』S5
▼ジー・ローラン『戦略研究序説』S4
▼佐藤六平『国防原論』S5
▼山田幸五郎『眼鏡』S10
▼勝正憲『日本税制改革史』S13
▼陸軍省調査班『東支鉄道の過去及現在』S7
▼橋爪大三郎『冒険としての社会科学』1989
▼シャーキー『貨幣、階級および政党――南北戦争』1967
▼ウィルスン『戦争と文学――南北戦争と作家たち』S49
▼松岡 理『核燃料サイクル関連核種の安全性評価』1995。


未だに「弾道弾」の実態が分かっていない素人憶説を排す。/兵頭 二十八

 北鮮の弾道ミサイルで「浜岡」や「東海第二」の使用済み燃料貯蔵プールがやられたらどうする……とか言うトーシロー連が沸いてきたみたいだが、あり得ませんから。
 まず「ノドン」は南九州までしか届きません。「関東まで届く」という人は証拠を教えて欲しい。過去、一回でも、そんな飛距離で実射したことがあったか? パキスタンやイランに輸出したバージョンも含めて、一度もないんです。

 最大射距離についてはどうせ水掛論になるので、CEPについて自問自答を促したい。関東まで飛翔させたSSMが、原子炉建屋を直撃するなんてことがあるとでも思っているのか? 北鮮の弾道弾のCEPは、飛翔距離に比例して拡散するのだ。

 しかも弾道弾は垂直に落下してくるわけではない。ナナメ上から落ちてくる。これが、建屋の天井裏の貯蔵プールを直撃する確率は、ほとんど無視できるほど低い。

 弾道弾の信管は「極限技術」だ。この作動が僅かに遅れて、建屋の1階や地中で弾頭が炸裂しても、やはり5階の貯蔵プールは壊れないであろう。

 というわけで、通常弾頭の弾道ミサイルの原発に対する脅威などは、あげつらう価値はほとんど無い。

 わたしが問題にしているのは、北鮮を含む日本周辺の総ての国が保有している「対艦ミサイル」と、日本の敵国であるシナ・韓国・台湾が保有している「巡航ミサイル」だ。
 ちなみに今日、太平洋で、巡航ミサイルに核弾頭を搭載している国はひとつもない。すべて「通常弾頭」だけだ。

 対艦ミサイルと巡航ミサイルは、原子炉建屋の特定階を照準して水平に貫通することができるのである。だから、5階にある使用済み燃料プールを破壊できる確率は、有意に大なのだ。プールから水が抜けただけで、燃料棒が自燃し、沃素131のガスが漂い出し、電力会社職員は45歳以上の者も一人のこらず職場放棄して、踏み止まって消火や冷却作業を続ける責任者はいないのだと今回分かった。

 対艦ミサイルは比較的に射程が短いので、日本海から発射して日本海沿岸の原発建屋しか狙えないだろう。
 しかし巡航ミサイルは比較的に射程が長いので、日本海から発射して太平洋沿岸の原発建屋を襲撃できる。

 柏崎刈羽と浜岡と福島第二が、対艦ミサイルと巡航ミサイルで同時打撃され、そのうち一箇所からでも、沃素131のガスが飛び出したら、東京人は周章狼狽するだろう。日本国そのものの機能を簡単にシャットダウンさせることができるのだ。「建屋天井裏の使用済み核燃料貯蔵プール」は、水平方向からの攻撃には耐えられないというあからさまな弱点は分かっていたはずなのに、漫然とそのレイアウトを踏襲し続けた日本の「原発一家」の安全感の欠如は度し難い。フォークランド紛争のエグゾセのフィルムを見て、こいつらはどう思っていたんだ?

 ところで英国のウインズケールで1957年に世界最初の原子炉事故が起きている。このとき沃素131は最遠で風下70kmくらいまで飛んだ(0.06μc/l 以上)。英国政府は付近での牛乳の飲用を禁止した。沃素131が小児の甲状腺に癌を起こすことは、マーシャル群島での米軍の水爆実験から、知見として得られていたのだ。今回、福島第一原発の事故で、米国人は80km圏外に出るように指導されていた。これは、ウインズケールのデータに基づいた措置なのだろう。成人男子はどうでも可いのだが、小児は即座に80km圏外に出し、母子ともども、できれば日本製の乳製品の流通ルートから遮断しなければならない。これが、日本人の目には大袈裟にも見えた、「米軍家族 自主国外退避」の措置の理由だったのだと、あらためて思い当たるだろう。

 沃素131は半減期が8日と短く(つまり核反応によって生まれた直後の放射能はセシウムやストロンチウムやプルトニウムやウランの同位体より強い)、普通のフィルターでは除去できないガスであり、肺から吸っても口から飲み込んでも甲状腺に集ってベータ線を出すので、対策は初動がすこぶる重要である。逆から見れば、先進国である敵国にパニックを起こさせるためのテロ爆弾の素材としては、沃素131ほど心理的に効果的なものはない。

 ただし半減期が短いので、地下で空冷貯蔵されている「高レベル廃棄物」のガラス固化コンテナをテロリストが強奪しても、その内部の沃素131の放射能は、すっかり減衰しているであろう。
 われわれ部外者は、「使用済み核燃料貯蔵プール」の中の燃料ロッドも、そうなのであろうと迂闊に想像していた。
 しかしどうやら、使用済み核燃料を再処理する段階では、まだ「沃素131」は減衰し切っていないらしい。すなわち、プールには、よほど厳重なテロ対策や、天災対策や、ミサイル被弾対策等が、必要だったのだ。



民に告ぐ。団体への「寄付」はするな。モノを買うか、個人に直接「献金」せよ。/兵頭 二十八

 今回の災害は半ば人災であって、この人災は、今の政府、省庁、東電が存続する限り、終わらない。人災は目下も続いており、このままでは、永久に続いてしまいかねない。それを一刻も早く終わらせるのが真の国民福祉であろう。としたら、人民は、わけのわからぬ団体に「寄付」などしている場合ではないはずだ。

 即座に被災者を救済するかどうかハッキリしない機関に「寄付」するカネがあるなら、「今の政府、省庁、東電を終了させる」と標榜している政治家もしくは議員候補に、直接に個人献金すべきである。

 そうしないと人災は終わらず、被災者も、被災者でない国民も、これからますます不幸になるのだ。

 わたしたちはふだんから所得税や消費税を支払っているが、それには本来こうした非常災害時の救恤分も、見込み用途として含まれているのである。それを即座に有効使用できない政府がまず責められねばならず、そんな政府の無能を人民の「寄付」でカバーしようとするのは本末転等であるばかりか、今次の人災を永遠に延長させてしまう逆効果でしかない。
 今すぐ、「寄付」は止めよう!

 (たとえば自衛隊に寄付をしたいと思ったら、防衛省の外殻団体が刊行している出版物等を買うことだ。さらに強い支持をしたいと思うなら、反自衛隊議員の対立候補たちに直接献金をすることだ。)


読書余論 4月期 目次(54冊)


▼伊藤仁太郎『伊藤痴遊全集 続 第六巻』S6
▼藁谷勇三郎『剣術道具ノ手入保存法』M45、戸山学校pub.
▼美濃部俊吉ed.『西湖 曾禰子爵 遺稿 竝 伝記資料』大2
▼江森泰吉『旅順攻略 海軍陸戦重砲隊』
▼デルブリュック「羅馬の盛衰と軍隊」(『史論叢録・前』大8)
▼三上義夫「宋の陳規の守城録と投石機の間接射撃」S16
▼Arntz『今日のドイツ シリーズ 第2版 5・防衛』
▼坂口楯雄『現代の科学戦』S12
▼橘純一ed.『橘守部全集第六』「蒙古諸軍記弁疑」大9
▼原田二郎『戦闘神技 戦術の常識』S18

▼ドイツ海軍軍令部『潜水艦通商破壊戦史』原1914〜1918
▼フィスク「海軍力の権威」(『史論叢録 下』大7)
▼黒沢文貴『大戦間期の日本陸軍』2000
▼小林康雄『ソ連航空作戦史』1979
▼S・I・ルデンコ著『大祖国戦争中のソ連空軍』S51
▼渋江 保(羽化)『英国革命戦史』M29
▼防研史料『飛行集団作戦準備 並ニ開戦劈頭ニ於ケル用法ノ研究』S14
▼防研史料『満州上海事変ニ於ケル航空部隊所見集』S8
▼バーナム・フィニイ『米国国防計画の全貌』S16
▼トビン&ビッドウェル『アメリカ総動員計画』S16

▼大戸喜一郎『若鷲とふる里』S19
▼小野隆太郎『護謨印画法』S7、小西六本店pub.
▼高橋九郎『ゴム工業』S18
▼宮川一郎「最近に於ける合成ゴムの研究問題」S17
▼小出武城『ゴム・ゴム製品読本』1974
▼『ゴム資源を圜る敵戦時経済の動揺』S18
▼森山藤吉郎『合成ゴム』S14
▼八尾坂 正雄『昭和金融政策史』S18
▼伏見韶望『趣味 常識 俚諺と世相』S15
▼棗田藤吉『外国為替講話』S7

▼森賢吾『国際金融』S5〔?〕
▼中村古峡『迷信に陥るまで――擬似宗教の心理学的批判』S11
▼ミシェル・ヴィレー『ローマ法』1955クセジュ
▼柴田光蔵『ローマ法の基礎知識』S48
▼『黄檗山萬福全寺』H9
▼阿倍理恵『禅の寺』1996
▼竹貫元勝「黄檗宗教団の形成と展開」1999
▼小島精一『世界経済の常識』S15
▼市村光恵『国家及国民論』大3
▼イェーリング『権利のための闘争』イワブンS6

▼ドヲパルム『訓蒙勧懲雑話』M8
▼ボンヌ著、箕作麟祥tr.『泰西勧善訓蒙』M4
▼渡辺正雄ed.『アメリカ文学における科学思想』S49
▼高瀬武次郎『陽明主義の修養』大7
▼福田徳三『流通経済講話』大14
▼預金部資金局『大蔵省預金部の話』S14
▼松好貞夫『金持ち大名 貧乏大名』S39
▼波多越 薫『建築礼式大全』S5
▼大日本産業報国会ed.『戦時工場管理』S19
▼朝日新聞社経済部『国際資本戦』大14

▼土田杏村『島国家としての日本の将来』大13
▼鈴木茂三郎『日本財閥論』S9
▼金子白夢「旧約外典」(『日本宗教大講座(9)』所収)
▼エ・タルレ『奈翁モスクワ敗退記』S14。



福島県の農地はいかにして再生できるか?/兵頭 二十八

 放射性粒子が降ってしまった圃場はどう復活できるのでしょうか?

 まず、ありがたい話として、日本では降水量が圃場の蒸発散量を上回っていますので、水も汚染も、かならず地表から下向きに移動します。これがロシアやウクライナの畑でしたら、地中の塩などが太陽熱で地表に析出してそれが乾燥して強風で飛び散るということがあり得るでしょうけれども、日本ではそれは無い。最終的に、地下から海へ流れて稀釈されるのです。

 ということは(これは、福島第一原発からの新たなる放射性粒子の飛散を完全に押さえ込むことが前提となりますが)、60センチメートルくらいの表層土をすべて削り、その上下を反転させただけでも、圃場はまた使えるようになるでしょう。
 昔だったらとても不可能な作業ですけれども、今日、60cmくらいの鋤き返しを一発でやってくれる機械は市販されています(たとえばスガノというメーカーのプラウのラインナップを見よ)。

 ただし、水稲の品種は選ぶ必要があります。水稲の品種によっては、根が70cmに達してしまうからです。風評被害を根絶するためには、このような品種は作付けできないでしょう。畑作も同様です。

 果樹となると、はるかに難しいでしょうね。根の深さから言って、数mの客土をしても、風評被害から逃れられないかもしれません。だいたい、数mも下の土は、もう、表層土じゃないですし。
 現実的な話、完全な客土をすべての果樹園で実施するのは、不可能かもしれません。ただ、これも専門家が智恵を絞れば、ブレークスルーはあるのかもしれない。

 塩害からの回復については、そんなに絶望的ではないようです。
 用水施設/排水施設を復旧させ、代掻きを何回かして流せば、塩はなくなってしまう。これも、日本が多雨であり、河川の傾斜が急であり、陸水が直ちに海に洗れ去ってくれるから、可能なのです。
 秋田県では、もともと海である干潟を水田にしていますよね。それにくらべれば、何でもない作業だということです。

 日本全国の水稲作は、減ってしまうのでしょうか?
 じつは、政策による「減反面積」の方が、今次の津波被害面積よりもはるかに大きいんだそうで、したがって、耕作放棄地を圃場に復元する作業を開始すれば、収穫が激減するようなことはないそうです。
 これが昔ですと、水田を1年でも休耕したら、その復活はたいへんな難事業でしたけれども、今日では、それを確実に効率的にやってしまう技術の研究蓄積があるのだそうです。日本政府の農業研究は、ムダに税金を使ってはいませんでした。

 都市の建築について、わたしの旧著で書いた覚えがあるのですが、放射性の降下物が積もっても、それが雨で自動的に洗浄されるように、建物の外観をよく考えて設計しなければなりません。こんど福島県に台風が来ますと、それは原発の放射能を新たにまた飛散させる危険もありますが、同時に、県下の家屋の表面から、これまで付着した放射性の塵を洗い流してくれる作用もしてくれるはずです。


パックボットが大活躍中。/兵頭二十八

APの MARI YAMAGUCHI 記者による2011-4-18記事「Radiation near Japan reactors too high for workers」を抄訳しましょう。

 月曜日、2台のロボットが福島第一原発の建屋の内部まで行って戻ってきた。結果、内部の放射能は、生身の作業員が立ち入るには高すぎることが判明。
 2号機の水槽の放射能汚染度はごく高い。
 テプコは、3機のリアクター内でペレットが一部溶けていると認めた。

 日曜日に、1つの建屋の外側ドアが生身の人間によって開かれ、そこから、2台の Packbots が入って行った。そしてすぐにドアはまた作業員の手で閉められた。

 その内部において、1台のパックボットがさらなる内側の扉を開け〔つまり気密維持のための二重ドア・エントランスなのか?〕、2台のパックボットは建屋の中に進入した。
 ロボットはその内部で、温度、気圧、放射線量を測定した。

 この2台のロボットは、その後、別の建屋にも入って調査をした。

 結果、次のことが分かった。
 1号機の建屋内部は、49 millisieverts per hour の放射能が存在する。
 また、3号機の建屋内部には、57 ミリシーベルト/時の放射能が存在する。これは生身の人間が中に入れない高レベルである。

 ちなみに、米国では、原発作業員は、1年に 50 millisieverts しか浴びてはいけないことになっている。医師によれば、眩暈や吐き気などの放射能症の自覚症状は 1,000 millisieverts から起きるという。

 2台のパックボットは月曜には2号機の建屋内を調査してきたが、テプコはまだその結果を公表していない。
 パックボットは、マサチューセッツ州 Bedford に本社のある iRobot 社の製品である。同社は掃除機ロボットの Roomba の製造元でもある。※もともとMITのロボット技師たちが学外に設立したベンチャー企業であった。

 これから必要なのは、冷却装置の取り付けである。そのためには本格的な電気工事が必要である。それはロボットにはできない。今のロボットができるのは、せいぜい、ガレキの取り除けぐらいである。
 本格工事は、生身の人間が入ってやるしかない。それには放射能レベルが下がるのを待つしかない。

 西山いわく、3%以上の燃料棒ペレットが熔けたようだ。

 4号機の低いところにある「水溜め」からも放射能は検出されている。



本日の異説紹介/兵頭 二十八

 放射線安全学の専門家である Andrew Karam 博士が2011-4-15に『ポピュラーメカニクス』に寄稿した「How Japan Reacted to the Fukushima Emergency」という記事を抄訳しましょう。

 放射能は地球の誕生当時からあり、今もゼロではない。
 よって、原発事故に関連してわたしたちが発する質問は、「そこに放射線はあるか?」ではなくて、「どのくらいの放射線量がそこに追加されたのか? 平常時との差分はどのくらいになったか?」であるべきなのだ。

 福島第一原発の事故では、同地の環境がいかほどの放射線を蒙ったか、まだ計量できてはいない。だから、除染できるかどうかも、答えようがない。

 商用原発では、管理者の筆頭の使命は、住民の放射線被曝を最小に抑制すること。これに尽きる。

 日本政府は、福島第一原発の事故発生後、プラントから12マイル〔=19.308km〕以内の住民に、避難命令を出した。ほとんどの原発事故の初期には、この措置は合理的と考えられる。もちろん、事態が悪化したときは、この避難範囲のままではいけないが。

 リアクターから、12マイル以上、18マイル〔=28.962km〕までの範囲の住民に対しては、日本政府は、窓を閉めた屋内にとどまるように命令した。

 沃化カリウム(Potassium iodide)投薬は、放射性沃素から若者の甲状腺を守るという、限定的な役割しか果たしてくれない。放射性沃素は甲状腺以外の肉体にも作用するし、人体に悪影響を及ぼす放射線源は、なにも沃素同位体ばかりに限られない。
 しかし、幼児からハイティーンまでに劇的に発癌のリスクを負わせることが分かっている放射性沃素は、大衆にパニックを起こさせるにはいちばん適した放射線源であると評し得るので、もしもテロリストが「ダーティ・ボム」の中に仕込むとしたなら、放射性沃素同位体こそが理想的だとされるのである。

 厄介なことには、人々の中には「沃素アレルギー」の人もいる。この人たちに安定沃素剤を飲ませるべきかどうか? 行政側の関係者は、あらかじめそれも考えておかねばならない。

 また、50歳以上の人は、安定沃素剤を飲んではも意味がない。ただしそれは、その年齢では、甲状腺癌の誘発リスクがもはや上昇しないからであり、老人の全身の肉体が放射性沃素の悪影響を受けないだとか、放射線全般に対して無敵になっているからでは、ぜんぜんない。ここを勘違いしてはいけない。

 福島第一原発から18マイル以内に住んでいた人には沃化カリ錠剤が必要だっただろう。だが、米本土で放射性沃素が検出されても、米本土の住民が沃化カリ錠剤を服用する必要はない。すでに環境中に存在する放射線と比較して、その放射線量は小さすぎ、無視できるからである。

 チェルノブイリから環境中に放出された放射線量を「百」とするなら、福島第一原発の4基のリアクターから環境中に放出された放射線量は、「十」ぐらいであろう。いまのところは。

 「沃素131」は、放出されてから80日間(半減期8日間の10倍である)が経過すれば、その放射能は0.1%にまで弱まる。
 しかし「セシウム137」は、そうはいかない。半減期が30年もあるからだ。
 ※半減期が長いということはそれだけ一単位時間あたりの放射線量は小さいということで、ここから、極端な話、「プルトニウムは嚥下しても無害」という説すら成立する。チェルノブイリではセシウム137と癌患者の間の因果関係がいまだに不明である(沃素131に関しては明瞭に因果律が看取された)。

 したがって日本政府は沃素131に対しては食品の流通過程での放射能検査を徹底すれば済むのだが、セシウム137に対しては「こうすればOK」という基準が存在しないため、これから何十年もの間、何をどうしたらよいのか、悩むであろう。

 ※核対策の米軍部隊がヨコタに送り込まれた意味は、ドサクサにまぎれて燃料棒を奪取しようと考えるテロリスト志望者がいるかもしれないので、それを武力で防がねばならんということと、日本政府発の現場情報が遅すぎるので、みずからの部下に現場で核種や線量をモニタリングさせたいということに尽きるでしょう。



消されても消えなかった嘘。/兵頭 二十八

 Jim Oberg 記者による「The Secrets of Yuri Gagarin, Fifty Years Later」という記事を抄訳しときましょう。

  いまから50年前の1961-4-12にソ連は、宇宙飛行士のユーリ・ガガーリンがロケットで大気圏外に飛び出して地球を軌道周回し、生還したと、ニュースで発表した。

 周回に使われた宇宙船は『Vostok』だという。意味は「East」である。
 発表では、その Vostok は Baikonur基地から打ち上げられ、108分後にガガーリンはカプセルで回収されたのだという。

 ところが、カプセルが着陸した場所が、いまだに発表されていないのだ。つまり、軌道情報が不明。
 打ち上げロケットの詳細も、カプセルの詳細も、不明。

 ソ連崩壊後に徐々に伝わってきた真相。
 ガガーリンの回収カプセルは、姿勢制御がうまくいかず、底面が下を向いてくれず、すんでのところで、大気圏再突入中に丸焼けになるところであった。

 しかも、ガガーリンは、カプセルに収まったまま着地したのではなかった。彼は降下の途中で「ejection seat」を使い、Volga 河畔にパラシュートで降りたのである。

 ところが、国際航空界では、「飛行記録」を主張するためには、パイロットはその飛行機に乗ったままで着陸を果たさなければならない。そこでソ連政府は、ガガーリンに嘘をつくように、命じたのであった。

 ガガーリンは世界を歴訪したあと、1968にまた単座ジェット機のパイロットに戻るためにミグ15を操縦。クラッシュし、34歳で死亡した。これにより、嘘は最後まで保たれた。

 バイコヌールも、じつは打ち上げの町ではない。ホンモノの発射基地はそこから250マイル北東にあって、ずっと秘密にされていた。

 米国側にも秘密があった。米海軍はソ連のスプートニクの直後に、独自に、重さ2.3ポンド、径8インチの衛星を軌道に投入しようとして、失敗していた。この事実は1990年代まで秘密解除されなかった。



東電から資金補填されているシンクタンクは早く白状すべし。/兵頭 二十八

 生前、江藤淳先生がプロデュースに関与なさっていた『季刊芸術』〔タイトルはウロ覚えです〕とかいう活字媒体があったんですが、たしか東電さんから毎年100万円くらい、制作費を寄付してもらっていたと記憶します。わたしは院生時代、東芝製の8インチフロッピーのワープロ(ブラウン管に緑一色のモニターでした)を使って、この寄付をお願いする比較的短い文章を印刷(ワイヤーブラシのモノクロ・プリンターですが、出力にはなかなか味があった)した記憶がある。ルーチンで年に1回お願いをすれば、そのつど、ヒモなしの援助をしてもらえるという、ゆるやかな関係であったかに拝察しておりました。もちろん、詳しいことは存じません。

 しかし、この世には太っ腹なスポンサーがあるものだという心象は残った。そのわたしがJSEEOを立ち上げんとするときに、この東電さんに寄付を依頼したらどうなるだろうかと、いっしゅん、脳裏によぎったものでしたが、無冠で顔の広くない、ノン・エリートの貧乏評論家風情が大先生の真似をしてみてもしょうがない筈と、頭から諦めたものです。

 ところで今次の原発破壊と停電をめぐる諸言論を拝見していて、「保守系」シンクタンクからの鋭い業界批判が見られないのはなぜだろうと、ふと気になります。
 わたしのJSEEO失敗経験では、個人サポーターからだけの寄付頼みでは、本格的なシンクタンクの活動などとうていできない。何年も運営できているところには、きっと、個人ではなく団体からの協賛があるのでしょう。
 政治資金規正法では、政治家に5万円以上を寄附した者は本名と住所が曝されることになっていますが、シンクタンクも自主ルールを定めて、5万円以上の賛助団体は公開したらいかがでしょうか? きっと社会的信用が増すだろうと愚考します。



本山くんよ、元気を出せ。これからがスタートだ。/兵頭 二十八

 PETER B. de SELDING 記者による2011-4-10記事「Tracking Ships From Space――2 Satellite Rivals Race To Become First in an Emerging Field」を、抄訳しましょう。

  カナダのケンブリッジにある Com Dev 社と、米国のニュージャージーにある Orbcomm 社が、今年は宇宙で戦いを繰り広げる。
 どちらも年内(夏前後)に、海洋の船舶に宇宙からAIS(automatic identification system)を提供する衛星を打ち上げるつもりである。そのどちらかのシステムが、世界市場を制することになるであろう。 ※そして工作船や海賊船や密漁船は、七つの海で居場所を失うであろう。

 Orbcomm のシステムは、AIS を全体の一部の機能ととらえている。Com Devの方は、宇宙からのAISを実現するためだけに exactEarth LLC.という事業部を分立させた。

 各国の沿岸警備隊は、このシステムにリンクすることによって、沿岸のレーダーが到達しない洋心に存在する船舶についても、その船名、積荷、速力、目指している港等について、ニア・リアルタイムで把握することができるようになる。

 米の Coast Guard は昨年まで Orbcomm 社に資金を出していたが、同社が2010に6機目の衛星投入に失敗したので、契約を打ち切っている。

 ※日本の海保からボトムアップでこうしたシステムの発想が飛び出してこないことが情けない。最悪事態を想像できぬ者には、よいシステムは造れない。

 Orbcomm はルクセンブルグの LuxSpace 社に、今年、2機の小型衛星の便乗打ち上げを依頼する。ロケットは、Space Exploration Technologies (SpaceX) Falcon 9 である。

 Com Dev社は、ヴァジニアのSpaceQuest社が所有する衛星2機に、自社の機能を間借りさせてもらっているが、さらに今年の夏、Russian-Ukrainian Dnepr ロケットによって、2機を打ち上げてもらう。また、ロシア=インドのロケットでも2機を便乗打ち上げしてもらい、6機体制にする。

 Orbcomm は目標として総計 18 機を廻したい。今年の2機投入が成功したら、その9ヵ月後には追加で8機を投入するという。

 Com Dev にはスペインの会社もついており、英語ではなくスペイン語でのサービスを考えている。

 ※『Voice』の5月号に、JAXAの寺田弘慈氏による、日本版GPSについての説明記事が出ている。準天頂衛星の「みちびき」がうまくいったので、とりあえず追加のQZSS×2機の予算がつきそうな見通しだと。ただし、緯度・経度・高度の測位情報は、最低4機の衛星信号を同時に受信せぬ限り、得られない。国内の地上に1200箇所の電子基準点があるので、将来、これとQZSSコンステレーションの信号を複合させると、自動車のような高速移動体で誤差1m、耕耘機などの低速移動体なら数cmの誤差で測位できるという。ただし、あくまで米国のGPSも同時受信できることを前提にしている。JAXAも最悪事態を想像する力はもっていないことが推定される記事である。北鮮はGPSジャマーを実用しており、米軍の最新世代GPSは、対支有事には米軍以外のユーザーがGPSを利用できなくしてしまうというのに……。


『司馬法』「是の故に人を殺して人を安んぜば、人を殺して可なり…」=自衛戦争がOKな理由。/兵頭 二十八

 ストラテジーページの2011-4-9記事「Power To The People」を抄訳しよう。

 国家が宣戦する前から戦争状態に突入した例。
 1754に英国軍の一将校であったジョージ・ワシントンは、平時であったにもかかわらず、フランス軍の偵察隊を待ち伏せし、これを無警告で攻撃した。これは「侵略行為」(aggression in peacetime)であり、七年戦争(1756〜1763) の引き金になったのである。

 1885には、ハルツームのゴードン(Gordon of Khartoum)が、英帝国を深刻な戦争に引きずり込んでいる。

 電話網が国民大衆の大動員を可能にした例は、1920's前半の英国のサフラジェット運動(婦人参政権運動)である。

 チュニジアで大衆が政権を追放することになったきっかけは、ウィキリークスの外交電報暴露がきっかけで、インターネットを通じて、同国政府の腐敗が、インテリ層の間に知れわたったためだった。※これが最終的には中共政権をも打倒することになるのだから、やはりウィキリークスは功が罪を上回っている。

 2009-4に米国の電力送電網システム(power grid)に対し、シナとロシアから malware が送り込まれた。これは政府の仕業とは断言できない。
 たとえば、エストニアに対するロシアからの大規模なサイバーアタックは、エストニアがWWII戦勝記念碑像を撤去したというニュースに腹を立てた、市井のロシア人ハッカーたちの仕業であった。

 ※イスラエル製のステュクス・ネットがイランの原発を停止させた実例もある。こちらはイスラエル政府の仕事であった。「スマート・グリッド」などは幻想であり、送電系統を互いに独立させた2系統以上の「デュアル給電」の確保によって、外部電源に「冗長性」をもたせることこそが、これからの日本の智恵でなくてはならない。なまじいな「スマート化」は、シナからのサイバー攻撃で全日本がブラックアウトする危険を増すだけであると、ここで警告しておこう。まだまだ日本人には「最悪事態想像力」が足りない。『失敗の本質』などという駄本を読んでいる限り、そこは向上しないだろう。



嘆かわしい国産ロボットの不振   /兵頭 二十八

 また英文ウェブから抄訳しましょう。
  Adam Rawnsley 記者による2011-4-7記事「Flying Beer Keg to the Rescue in Japan」です。

 米国防総省の「空飛ぶビヤ樽」(Flying Beer Keg)が、震災後の日本を助けるという。
 これは別名「T-Hawk」と称する micro air vehicle である。
 すでに日本に向けて発送の途上にあって、福島第一原発の放射能測定のために投入される見通しである。
 ※もちろんメーカーの売り込み努力である。米政府を動かしてしまうのだからさすが重厚なロビーだね。

 Tホークは、ビア樽というよりは火鉢(hibachi grill)の格好をしている。
 重さは17ポンド。
 メーカーは Honeywell 社で、ダクテド・ファンにより、高度 7,000 feet まで上昇できる。
 単発エンジンはガソリンで動く。

 ※下向きの気流の強いこのタイプでは、破壊された建屋内部の粉塵を飛散させてしまうおそれがある。理想を言えば、「繋留気球+水平スラスター」を組み合せた無人の道具で、放射線量を上空から定点モニターしたいわな。

 この飛行ロボットはイラクでは、路肩爆弾の事前捜索に用いられた。
 もともとは、米陸軍のFCS(Future Combat Systems)の中核要素として開発されたものだ。

 しかしFCSは、カネがかかりすぎる無駄プロシェクトとしてゲイツ長官によって整理されてしまい、T-Hawkも「騒音がデカすぎる」とユーザーの米兵から嫌われたので、開発メーカーとしては、単品として量産して売り込む希望も失なったのである。

 現在、Miami-Dade の警察署が、この無人機を使用している。

 共同通信によれば、福島原発4号基をモニターさせるためにT-ホークを使ったらどうかと最初に日本に提案したのは米国政府であったという。
 すなわち、こいつをしてリアクターの直上から放射線量をモニターせしむれば、テプコの下請け労務者を現場に送り込んで冷却作業させてもよいかどうかが分かるというのである。

 先週、英国の兵器メーカーの QinetiQ は、「Talon」と「Dragon Runner」を日本に送った。※同社は支社を米国に置く。

 また、「Bobcat」というドーザー&ローダーの付いたリモコン建機も。
 タロンには、CBRNE(chemical, biological, radiological, nuclear and explosive)の探知キットが付属している。
 ボブキャットは、有線を1マイルほど展張して、X-box controllers を端末として、遠隔操縦ができる。

 ※冷却プールから飛散した使用済み核燃料棒は、ブルドーザーで土をかけるだけで、放射性物質が飛散しなくなり、とりあえず安全みたいですね。ということは、燃料棒でテロをしようとおもったら、テロリストは、最初から粉砕して広範囲にバラ撒くことになるのか。



『ポピュラーメカニクス』ウェブ版 ――兵頭 二十八

 ※『ポピュラーメカニクス』のウェブ版にわかりやすい解説が出ていたので、抄訳したいと思います。
 原文は、Andrew Karam 記者による2011-4-4記事「What Went Wrong: Fukushima Nuclear Disaster」です。

 この記事を書いている Dr. Andrew Karam は、放射能安全対策のプロである。彼は1980年代に米海軍で、原潜のエンジンの緊急事態に際してどのように乗組員を放射能から守るかを考えるセクションに奉職していらい、この分野での仕事を30年間続けている権威者だ。※ちなみに、反原発主義者ではない。

 3-11の東北地震は、過去に全世界で記録された5大地震の1つにランキングされるほどのものであった。

 福島第一原発には6基のリアクターがあり、うち3基が燃料にダメージを受けた。

 沸騰水型炉で発生した蒸気は、まず水滴が除去されてからタービンに当てられる。水滴があると、タービン・ブレードは破壊されてしまうのだ。
 この高熱水蒸気ガスのエネルギーは、箒の柄ぐらいなら瞬時にバラバラにするくらいあり、それがタービン・ブレードを突き動かしている。

 米国最初のSCRAM装置は、中性子吸収棒をロープで吊るしてあって、炉が暴走しそうになったら、男が斧でそのロープを切る、というものであった。
 炉がスクラム停止して連鎖反応を止め、つまり臨界ではなくなっても、核燃料は、自己崩壊熱を出し続ける。そして放射性の核燃料は、放射性アイソトープに、自己変化して行く。

 もし崩壊熱が適切に除去されないと、温度はどんどん高まってしまい、しまいには燃料棒が熔け始めてしまう。

 このメルトダウンを防ぐため、〔第三世代より以前の原発は、〕シャットダウンしたあとでも、冷却用ポンプだけは駆動を続けていなければならない。

 そのポンプの主電源は、外部電源、すなわち電力会社からの送電網だのみである。
 加えて、最低でも2基のディーゼル自家発電機が置かれる。これは外部電力が途絶えると自動的に起動する。

 最重要課題は、炉心を冷却する水の循環を決して止めないことである。

 バリアーは3つある。
 ひとつはfuel claddingで、これは燃料棒を被覆しているジルコニウム合金の薄膜である。
 次が、鋼鉄製の原子炉圧力容器(reactor vessel)で、次が、強化コンクリート製の原子炉格納容器(containment structure)である。

 圧力容器内のガス圧が高まりすぎたときのために、圧力逃がし弁がついている。それを開けると、放射能を帯びた蒸気や水が噴き出すわけだが、それらは「holding tanks」に回収される。時には、原子炉格納容器内に放出させることもある。

 福島第一を含む多くの原発では、この原子炉格納容器の外側に、さらにもう一重、原子炉建屋を設けている。
 この原子炉建屋内に、使用済み燃料を貯蔵するためのプールがある。

 福島で地震が起きたときに、制御棒は正しく挿入され、炉心の核分裂反応はスクラム停止した。
 外部電源が停電したので、ディーゼル発電機が起動した。
 しかし1時間たたぬうちに、想定外の津波が来て、ディーゼル発電機が動かせなくなってしまった。

 かくして、冷却水の循環が止まった炉心の温度は、燃料棒の自己崩壊熱によってどんどん上がって行った。圧力容器内の水蒸気の圧力が高まった。

 テプコによれば、3-12に原子炉圧力容器の安全弁が自動的に開いた。そして原子炉格納容器内に放射能汚染された水蒸気が満ちたわけだが、こんどは、その原子炉格納容器内の内圧が、設計で想定していた内圧力上限の2倍になってしまったという。

 ※圧力容器はもともと貫通孔だらけなので、〈内圧が高まりすぎてスチールの繭が吹っ飛ぶ〉という事態は、最初からあり得ないのか。

 原子炉格納容器にも、圧力逃がし弁がある。ただしこちらのベントの作動は自動ではなく、オペレーターが開けるかどうかを判断して決心しなければならない。というのは、そのバルブを開ければ、放射能で汚染されたガスが、建屋をスルーして大気中にまで放出されることになり、住民被害を考えねばならなくなるからだ。そのガスの中には 放射性の「沃素131」や「cesium-137」が含まれている。

 それから数日以内に、炉心の核燃料棒が損傷を受けていることはもはや明かとなった。
 問題は、それが圧力容器の底を融かしてしまうくらいに高温化するかどうかである。いまのところは、燃料棒の全面融解にまでは、炉心温度は達していないようだ。

 別の困った問題は、水が高レベルの放射線にさらされたり、あるいは、熱したジルコニウムに水が接触すれば、水素ガスが発生してしまうことである。福島第一原発の圧力容器内では、この現象が起きている。

 こうして発生した水素ガスが、ベント弁を通って原子炉格納容器と建屋内に充満して、何度か爆発した。そのため、1号基と2号基の格納容器には裂孔が開くかもしれぬという危険にさらされており、また、おそらく3号基の格納容器には既にヒビが生じてしまっている。

 ※ところでこの夏以降の大問題だが、「発電」と「送電」の事業分離は、うまくはいくまい。「送電」インフラのメンテナンス義務も、新規参入の「発電」事業者に一緒に負わせぬかぎりは、必ず失敗すると思う。冗長系を構築しておかないと万一のときに弱い、というのが今次の大教訓じゃないか。「スマート」じゃダメなのさ。だから、もし、中部電力や関西電力が東電管区内で(工場向け限定の)商売をしたいなら、東電とは別の「送電」インフラを、海底および地下(それはJR在来線など鉄道の地下が適当かもしれない)に構築すべきである。その「第二送電系」のインフラは、数社共同出資の子会社にやらせてもいいだろう。給電系までもデュアル化することで、真の防災になり、真の競争にもなるはずだ。もちろん、一般家庭向きの売電商売をさせてはならぬ。あくまで「工場向け」に限定しておくことだ。あともう一言。『失敗の本質』とかいう駄本はいいかげん捨てなよ。オレの読者なら、あの本が何も明らかにしなかったことが分かるはずさ。




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