■死に処
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お隣サン 中央地裁 日本政府に元慰安婦賠償 命じる 日本政府「到底考へられない異常な事態」
わがまちの凡庸な中學生も 知つてゐる 西南戰爭 はじまり 征韓論 征韓論 はじまり 廢藩置縣 知ってゐるだらうか
江戸の世 お隣サンとの窓口 「對馬口」 對馬藩管理の草梁倭館{さうりようわかん} 對馬藩 お隣サン使用許可得て 商人・役人を駐留させてゐた
廢藩置縣 對馬藩 消滅 明治五年 <近代>模した 大日本公館 つまり日本大使館となる 外務省役人を駐留 西洋サンの<近代>模したから治外法權あり <近代>でないお隣サン 怒る
お隣サン 日本大使館の門に抗議文 貼る 「日本は西洋の物まねをして恥ぢることなく 對馬商人だけしか商賣を許してないのに これに違反した 日本は無法の國」 との文面 李氏朝鮮府云ふ 「到底考へられない異常な事態」
怒る前兆はあつた 明治二年 王政復古 お隣サンに知らせる 文面 「王」「皇」 文字 混じつてゐた 「王」「皇」 中華王朝 皇帝しか使へない文字 王朝 幾度となく替はつても 華夷秩序思想 變はらない
「文祿・慶長の役」「日韓併合」 もあつたけど 未來の日韓附き合ひ 朝鮮半島しかり 華夷秩序思想 立ちはだかる 永い民族の記憶の遺傳子 どう解す
それはさておき 板垣退助らの武力行使 「征韓論」 西郷さん 反對し 結論先延ばし
西郷さん まづ使節を送れ 非武裝で 禮裝した全權大使を派遣せよ 西郷さん 「おいを派遣してんえ」
世に云ふ 征韓論 岩倉使節團 歸國した面々の政爭の具だつた 岩倉使節團 總勢一〇七名 米國 英國 佛國 獨國 露國など歐州十二ヵ國 一年十ヵ月後 歸國 費用 當時で五十萬圓 令和の世なら一〇〇億圓 「條約は 結び損なひ金捨て 世間へ大使(對し)何と岩倉」 世相 狂歌で怒つた
第一目的 不平等條約の改正豫備交渉 相手にされなかつた で 目先 變へたかつた 西郷さん ダシに使はれた 征韓論 是非 つまるところ 征韓論賛成派 土佐・備前勢力追ひ拂ひ 大久保利通による薩長幕閣體制
後世の史書 <西郷隆盛と征韓論> 全部デタラメ
明治二年 西郷さん ♪品川から 船に乘つて 箱館灣に着いた 凾館戰爭 視察 あまり金 かからない 上陸することなく歸路
西郷さん 甲板の上で つぶやく 「ここでけしんど わい達」 (ここで死ぬんだな おまへ達)
西郷さん おまへ達 榎本、土方らの死に処 目に燒き附けておきたかつた
西郷さん 朝鮮を「死に処」としようとしたのでない 禮を正せば 李氏朝鮮府 怒らないことわかつてゐる <西洋に眞似て良いもの 眞似てはいけないもの> これを語り合ひ 妥協案さぐるつもり
コレがホントの<西郷隆盛の征韓論>
西郷さん 「おいの死に処 どけしようか」 (どこにしようか) 箱館灣 船上 思案してゐたのではないか
2021/01/27(水)  |
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