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ドトレンディラマ


そのむかし 市箇谷にあつた頃の
フジテレビ その編成局を訊ねた
UWFを本當に放映するのか と
發表されてUWFメンバーが 本當に來ると思つてゐるのか と

廊下の壁のいたるところに 手書きの告知紙
視聽率でトップになつたとかは 赤字で
手書きの文字は踊つてゐた

トレンディドラマと稱せられた
月9のドラマなるものをはじめて觀たのは 十年後
杉山頴男事務所から階下に降り 自宅の居間で氣分轉換のティータイム
何氣なくつけたテレビ

十年前の女子は このやうなドラマの どこに魅入られたのか
いや男子もか

氣附いた
トレンディなる時代の尖端を泳いでゐるかのやうな
ヒーロー ヒロイン 
ふたりのアイデンティティ、いやルーツが
ドラマの通奏低音に流れてゐる

トレンディなる時代の尖端を泳いでゐるかのやうで
根つ子から酸素を取り入れ 喘ぎあ喘ぎ 呼吸してゐる

己の生命は 37兆2千憶個の細胞は DNAは
父母から發生した 
父母の故郷 家族
ここから生きはじめてた

いまでもハナシにのぼるドラマには
これが通奏低音に流れてゐる

いまのドラマで 十年後 ハナシにのぼるのは 何本あるか と
フジテレビの編成局に聞くわけにはいかない

2018/10/13(土) 曇り


月9が騒々しい


テレビドラマは 
世相の光を ブラウン管に反射させようとする
視聽率は 反射度の出來高數字と信じる

戀の世相も 多種多樣にウンブラ管に映された

近年の世相 戀ドラマ不振
社會學心理學なる世相研究のセンセイは曰く
戀はしない 結婚もしない 
結婚適齢期の男女 主に女

戀ドラマ脚本家諸氏
昭和二十年代の映畫を觀なされ

戀とは 人生を 極めて小さく區切る ファインダーだ
シャッターを さう簡單に切ることをやめたまへ
                  (小津安二郎)
胴元(スポンサー)は 贖買欲 命
戀は 結婚は 消費欲の花
これと
家の戀はしない 結婚もしない 世相との
二律背反を どうリンクさせるか
戀ドラマ脚本腕のみせどころ

2018/10/09(火) 晴れ


日本武道具さんへ一筆啓上


【根】を見失うな
http://ur2.link/LRGS
2018/10/07(日) 晴れ


「読書余論」余話


十二年の歳月
毎月 同日 早朝の同じ時刻ごろ
凾館から武州多摩のメールボックスに屆く
同じ作業を持續する[力]

「読書余論」毎月25日配信
失念し 配信が一日送れたことが二、三囘あつた
143囘もあれば必然
が、原稿送信の遲れは
一度もなかつた
毎月 同日 早朝の同じ時刻ごろ

同じ作業を持續する[力]
植物の持つ[力]のやうだ

一歩たりとも
動くことなく 
地に根を張り 天を仰ぎ
呼吸し 養分を取り入れ
花粉を風に乘せる

ひとり しずかに たたずむ[力]
2018/09/30(日) 台風


サヨナラ「読書余論」


「兵頭二十八の放送形式」から転載
■お知らせ
2018年09月26日 07:04

「読書余論」の無料公開版を「武道通信」の「無銘刀」に毎月掲載して参りましたが、
長文になりますと「無銘刀」にかかる負荷が相当に大きくて運用管理の作業も大変のようです。
それでいろいろと考えました結果、「読書余論」は今回の九月分をもちまして、勝手乍ら終了致すことに決めました。
爾後はブログ等の場を借り、不定期的に資料備忘録の形で掲載することになろうかと思います。
あらためまして読者諸兄ならびに杉山穎男様のこれまでの御厚情に、深く御礼を申し上げるものであります。

 ……………………………………

2006年7月に開講した《兵頭二十八・ネット私塾「読書余論」》
2018年9月をもって閉講致します。
当方の掲示板「無銘刀」の力量(容量)の無さ。ご勘弁。
2018/09/27(木) 雨


リフレイン 彼岸花 


群生から切り取つた
彼岸花 一輪插し

「死し者は 生者{せいしや}より 多くを語る」
即興の駄句 季語無し いや
「死し者」は 春夏秋冬に通じる季語
死は 季節を選ばない

原始人が 埋葬をはじめたのは
死躰を死者にするためだらう
死躰は語らぬが 死者は多くを語る
ことを 原始人は疾に知つてゐた

武道通信かわら版今號 卷頭言のリフレイン
「敗戰後少年も老いる。老いて見えてきたものがある。

多くを語る死者を
多く抱へてゐる者の 愉しさよ
2018/09/23(日) 晴れ


彼岸花


彼岸花が群生してゐた
毒々しくも 美しい赤である

植物には意識はないが
無意識はある
植物の“言葉”を
學者センセイは 必死で證明しようとしてゐる

なぜに無意識が 毒成分をもたせたか
人智ではわからぬが
人は毒を利用する
水にさらせば毒成分は消え 非常食となる
毒成分の一つは藥となる

外來植物を 在來植物のためにと
根絶やしにしたら
日本列島のなじみの
四季の風景は一變する

本日は 敬老の日なり 敬老の日なり
「彼岸花」でも 觀るとするか
2018/09/17(月) 晴れ


心は腹にある


[意識]は どこから来るのかを
考へ拔いてゐた
精神醫學なるものが 心理學なるものが  
[無意識]を發見した

この舶來モノがやつてくる前
[無意識]をよく知つてゐた 古のひとは
「火事場の馬鹿力」を疾うに知つてゐた

神學 哲學の縄張りだった[心]
[意識]と違ふ [心」はどこにあるか
精神醫學 心理學も
 [心」に足を踏み込んだ

精神醫學 心理學 神學 哲學も
[心」はどこにあるか 探索中

「火事場の馬鹿力」を知つてゐた
古のひとは 知つてゐた
腦は 無意識を感知できない
無意識は 腦を通過しない
腹を通過する

心は腹にある
それにはじめに氣づいた文明人が
武士

「戰後半世紀
無抵抗にイエローヤンキー化したわれら日本人
己の心の身丈にあつたトポスを
見つけるための砦となるのが武道である
――『武道通信』創刊!
退社の折 『武道通信』創刊の前口上だつた

その後 [無意識]を發見
[無意識]は イエローヤンキー化に
抵抗してゐたのに氣づく
2018/09/13(木) 晴れ


日本武道具さんへUP


「目顔で知らせる」
http://ur2.link/LRGS
2018/09/09(日) 晴れ


『HUMAN BODY』

 
 そのむかし……
 いつの<むかし>だつたか 檢索
 『驚異の小宇宙 人體』
 1989年度NHKスペシャル 司會タモリ

 當時 プロレスにも挌鬪技にも飽いたのか
 たつたひとりで『HUMAN BODY』を創刊する
 「人體とは?」である

 NHKの 人體の企劃を知る 
 原宿驛を降り 制作擔當者をNHK本社を訪ねる
 ガランとした大きな部屋の長椅子の上に横になつてゐた
 徹夜明けだらう
 テレビと本と 違へども
 過勞死一歩手前で仕事してゐる輩{ともがら}がゐた

 あれから三十年
 人體の“未知の活斷層”は數多見つかつた
 見つかりつづけてゐる
 
 「人體」本に 數多目を通した
 目を通しつづけてゐる

 さつぱり わかららん
 「人體とは?」

 生きてゐるかぎり
 未知の活斷層の地震 
 十年に一度の大型颱風
 はたまた 人災 
 さまざまな<偶然>に出會ふ

 この<偶然>を渡り切る手立ては
 無意識を鍛へるしかない

 いまある「人體とは?」の 到達點

 
2018/09/08(土) 晴れ


命は使ひ切るもの


いまの世の下々
自殺と自決の 區別がつかなくなつた

自殺 己の命を使ひ切らずに 命を絶つ 
自決 己の命を使ひ切つて 命を絶つ


下々が愉しむ テレビドラマ テーマ曲に
「人はみな死ぬ それ以上の平等はいらぬ」
を奏低通音とせよ

老人の健康促進 CMに
「人はみな死ぬ それ以上の平等はいらぬ」
を字幕に入れよ

人は みな死ぬ 
それ以上の平等はいらぬ
武士が權力者として
特權階級の稀薄さはここにある

[ひと]
以外の 動稙物は 種の保存 
そのためにのみで 命を使ひ切る
[ひと]だけが
己の欲のみで 生命尊重

先に吐いた
生命尊重がニヒリズムの温牀
それにはじめに氣づいた文明人が
武士

「武士道と云ふは 死ぬことと みつけたり」
の正しい註釋は コレ
2018/09/04(火) 晴れ


無意識が存在する


下部へ、下部へ、根へ、根へ
そこに
ホモサピエンスの
無意識がある
存在の原點がある

無意識が
一度 立ち上がつた<とき>があつた
弓道場
意識を取り戻し
いま何をしてゐたか まつたく思ひ出せなかつた
皆中してゐた

ストンと腹に落ちた

上泉信綱や宮本武藏などの武術の達人は 
一瞬にして
無意識へ降りる技をつかんでゐた

凡の武術家は 考へた
無意識へ降りる技を どうつかむか
で 策を考へ出した
型稽古

長年 ひたすら型稽古で 
無意識へ降りる技を會得した者は
おるだらうか

2018/08/31(金) 晴れ


「讀書餘論」を無銘刀にUP


世に軍事評論家と名乘る 肩書きを持つ御仁
「讀書餘論」をお讀みになられたか

お讀みになり
軍事評論家と軍學者の違ひを
一考なされよ
2018/08/25(土) 晴れ


永遠の眠りはない

 
「開戰しなかつたら」
夏休みのはぢまりと ともに開き
夏休みの終はりと ともに閉ぢる
野外プール脇の木立の蝉聲にまぎれて
何者かが囁く
「ナニガナンデモ 開戰させらてゐた」
 
青空を仰ぐ 自分がゐる
何者かを感じる意識がある

六識の一つ
過去 現在 未來を見渡す
意識は
敗戰とともにある

遠い幼年の記憶 夏の晝下がり 

死んでも
眠りから目が覺めるやうに
また別の意識が蘇る

永遠の眠りはない

プールに仰向け浮いてゐたら
戯言が浮かんだ
2018/08/23(木) 晴れ


負けてよかつた


「戰爭は もう こりごり」の合唱の片隅で
「負けてよかつた」
の獨唱も よく聽こえる

「負けてよかつた」の脇で
「勝たなくてよかつた」の小聲も

「勝つてゐたら」
の合唱も 獨唱も
敗戰後少年は聞いたことはなかつた

あした プールへ行かう
伊東の海で一緒に泳いだ
孫たちを連れていつたころと
めつきり 子らが減つた

背を滲し、夏空を見あげ
「開戰しなかつたら」
を思ひ巡らしてみよう

2018/08/17(金) 晴れ


『失敗の本質』


三角ベースの エースで四番は
中學野球部へ入らなかつた
野球部に入ると 水泳禁止

きのふ 伊豆伊東の海で泳いだ
遊泳内目印の黄色いブイを越えても
監視員のマイクでの注意はなかつた
面白くないので 遊泳内に引き返した

海水に身を任せ 夏空を見あげる
『失敗の本質』の季節がまた巡つてきた

曖昧さが失敗を招く
得意芸の過信が失敗を招く

一九八四年初版  『失敗の本質』
それだけが云ひたかつた
2018/08/14(火) 晴れ


万世のための太平


一九四三年八月  カナダ・ケベック州で
米英原爆の共同開發の協定
原爆を互ひに對し攻撃するため使用しない
第三國に使用する場合、互ひの同意が必要

秘密協定「ケベック協定」(英国立公文書館所蔵)
昭和天皇も国民も 知らなかった

一九四四年九月一八日 ルーズベルトとチャーチルが
ニューヨーク州ハイドパークで密談
「日本に原爆を落とす」
廣島投下のウラン型原爆の開發に成功してゐた
世に云ふ ハイドパーク協定
昭和天皇も国民も 知らなかった

一九四五年一月 敗戰を覚悟 
昭和天皇の意向で媾和交渉を開始
ドイツでなく日本にだけ
原爆を落とすことが決まつてゐたのを
昭和天皇も国民も 知らなかつた

ハイドパーク協定 一九七二年に公開されてゐる
昭和天皇も国民も沈黙

先日のニュース
英國立公文書館所藏の祕密文書が見つかる
一九四五年七月 チャーチルは
米國の日本への原爆投下に最終同意の署名

八月十五日が またやつてくる
恨み辛みのハナシでない

今夏も
耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ
季節が巡つてきた
「万世のための太平」は まだを開かれてゐない
2018/08/12(日) 薄曇り


日本武道具さんへ一筆啓上


第四十七話 底力

http://u0u0.net/KTuF
2018/08/11(土) 晴れ


朝八時十五分


朝八時十五分
原爆が廣島に投下された朝八時十五分
杉山一家は何をしてゐたろか

もうすぐ朝八時十五分

沼津市の空襲から 三週間後 杉山一家は何をしてゐたろか
燒け跡に建てたバラックの中での朝食は何を食べてゐたのだろか

もうすぐ朝八時十五分

2018/08/06(月) 晴れ


怪談バナシ


颱風が かすつて通り過ぎ
また 眞夏日の連日連夜

腦も心も 熱さに やり切れなくなつて 
注意散漫なのか

 メールを開く
「武道通信の電子書籍」注文メール
「電子注文」ボックスに<コピー>する
返答メールを出さうとすると 消えてゐた
受信ボックスに殘る筈が 消えてゐた
<コピー>であるから 殘つてゐるはず

たしか 「軍刀の操作及試斬」と
「 軍事史からみた「南京事件」の眞實」だつたか

<コピー>したはずの
「電子注文」ボックスにも 他のボックスにも無い
怪談バナシの一席

夏は 怪談モノ
「牡丹燈籠」「四谷怪談」「番長皿屋敷」
いまの世の 怪談モノは知らぬ
いまの世の怪談モノは
お盆は バックボーンにないだらう

死者を思ひやる季節
八月十五日が またやつてくる
2018/08/01(水) 晴れ


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Colorful Diary Falcon World