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現實 少しは 美しいかもしれない


枯葉 舞ひ散る中
Yves Montand(イヴ・モンタン)
Les Feuilles Mortes(枯葉)
聽きながら歩いた

健康優良老人
イヤホーンなど洒落たものはない
片耳にスマホかざし

現實 少しは 美しいかもしれない
――ヘルマン ヘッセ
ヘルマン ヘッセ 讀み漁つたのは いの日か

最初に覺えた流行歌
♪死んだはずだよ お富さん♪

父 子の誕生會 會社の人 招く
主役
床の間を舞臺 歌はせられた唄
♪伊豆の山々〜♪

ビートルズ 
She Loves You
オッたまげた
枕の元 9石携帶ラジオかじりつく

新宿 歌聲喫茶
聽いた 歌つた
ロシア(スラヴ)民謠 
旋律 心にしみる

シベリア抑留 音樂歌がアレンジした歌詞
スラヴ人と同化できた

どこかで つながつてゐる
綱には ところ ところ
固く結んだ むすびコブはあるが
まちがひなく つながつてゐる

みんな みんな 
己が固く結んだ むすびコブ
しつかり握り 綱引きしてゐる
何萬人 何百萬人 死なうとも

それでも
現實 少しは 美しいかもしれない
2019/12/13(金) 曇り


凱旋歸國パレード


キリスト紀年 1956年
メルボルン・オリンピック
山中 1500m自由形
このラジオ中繼だけ
記憶の引き出しにある

[敗戰]ニッポン 沸きに沸いた
金銀胴メダル 二十一個(Wikipedia)

キリスト紀年 1962年 
モスクワ 
バレーボール 世界選手權決勝戰
柔術の受け身を模した廻轉レシーブ
ソ連下す
視聽率66.8%
スポーツ中繼 歴代最高 金字塔

「東洋の魔女」の凱旋パレード
記憶の引き出しに無い

Восточная ведьма(東洋の魔女) 
ソ連アナウンサー 絶叫
黄禍論から發した「東洋の魔女」

アングロサクソン人 スラヴ人
CChinaも Japanも  
十把一絡げ 黄禍
頭の隅に入れておいたはうがいい

SNS Cool Japanに
まどはされずに
2019/12/12(木) 晴れ


嫉妬


「この子 冷え性」
養命酒を飮んでゐた 飮まされてゐた
まづかつた

伯母の一人 持參
一升瓶の底
酒に滲かつた蛇
飮まされか 飮まなかつたか 記憶に無い

「よく大事にされ 可愛がられてゐたね」
ハトコ 云ふ
豫備校探し 高田馬場からの歸り 
案内役に連れられ
新宿 中村屋でカレー

可愛がられてゐた子
コンプレックスをバネに
奮起する

可愛がられてゐなかつた子
コンプレックスを“バネ”に
嫉妬する

武士は なぜに
「嫉妬」を第一に 諫めたか

「嫉妬」からの策は
「嫉妬」からの術は
必ず失敗する

權力(爲政者)から大事にされてゐた民
權力(爲政者)から大事にされてゐなかつた民
いまある世界戰爭 火種
起こすのは 後者

冷え性の この子 
七十三歳の定期健康診察 
結果發表
<健康優良老人>
2019/12/11(水) 晴れ


風通し


生まれ育つた家
一人暮らしのアパート
身を立て世に出ようとしてゐた家
身を立て世に出た家
いま居る
“ポツンと一軒屋”
風通しは いたつて よい

いま流行り
カタカナ・エイゴ
コンプライアンス 

コンプライアンス コンプライアンス
ばかり云々してゐると
島國根性で
<隱蔽一家>になる

山の風 林の風 海の風 
ひつきりなし
日ノ本列島
「風」の語彙 あまたある
のに
USA軍より
日本帝國軍
風通し 惡かつた

USA軍
爆撃機多し で 撃墜減少對策
歸還した機 調査
胴體 主翼 蜂の巣
コクピット 尾翼 撃たれてない
胴體 主翼 補強しよう

他人{ひと}さまの意見も聽いてみた
數學者 曰く
コクピット 尾翼 補強せよ
胴體 主翼はそのままでよい

數學者 歸還できた機しか見てない
コクピット 尾翼 
撃たれてゐたら歸還できかつた

“ポツンと一軒屋” 仕事場
「不撓不屈」 
坂井三郎さんから頂戴した色紙 

「大空のサムライ」
云つてたな
零戰コクピット
もつと補強されてゐたら
もつと敵機 落とせたなあ〜
戰友 撃墜されなかつたなあ〜

カタカナ・エイゴ
コンプライアンス コンプライアンス
ばかり云々してゐると
また 負ける
2019/12/10(火) 晴れ


風化


パイプの煙
まつすぐに昇る
日の出 一刻前 閉め切つた部屋

屋外
風向き どつちかな? 
パイプの煙 穩やかに昇る

顏 風を感じる 
パイプの煙 ゆらゆら昇る

木の葉 小枝がゆれる 
パイプの煙 急ぎ足で飛んでいく

大枝がゆれる 
パイプの煙 一瞬にして飛び去る

風 常に流れる
家屋だけない
ひとの心にも 
風 常に流れる

七十五年もすれば
風化する

風化 防ぐことできない
家屋は取り壞し 新築すればよい

ひとの心も 新築すればよい
ただし 大黒柱だけは 殘しておく

大黒柱 どこにある
探し求めてゐる者だけに
大黒柱 殘しておける

日ノ本の大黒柱
繩文
云ふまでもない

日本部道具さんへ一筆啓上
http://www.budoshop.co.jp/Kiserunokemuri-4..html
2019/12/09(月) 曇り


いつか 地震災害死する日


きのふ 地震があつた 午後一時ごろ
震源地 遠州灘 M7.9 東南海地震
七十五年前の きのふ
<鬼畜>の本土空襲がはじまつてゐた

中學への登校路 
「震度〇で ここまで津波がきます」
看板が立つてゐた

大學生になり歸郷
千本濱に防波堤
醜惡さに身震ひ

若山牧水 
草葉の陰から
乘運寺の墓の下から
歎いてゐたことだらう

安政東海地震から七十五年後
ブラックサーズデイ ウォール街大暴落
東南海地震から七十五年後
ブラック▼▼▼デイ

來年のこと云ふと
AIが笑ふ

後年
孫たちを連れ千本濱
田子の浦まで10km
松原ジョギングコースとなつた
防波堤にあがる

眞下
濱石で置き石文字
がんばろう日本

繩文の世から
自然災害からの
復興の歴史

繩文の世から
いつか 地震災害死する日
覺悟のうゑ

<鬼畜>の本土空襲 原爆投下
復興の受身 とつた 

※大東亞戰爭開戰から七八年目のけふ 
 天氣晴朗 波穩やか


2019/12/08(日) 晴れ


立ち直る


轉がり落ちる 
まつ逆さま 
一氣に谷底

こんな經驗ありましたか?
NHKのマイク 突きつけられ 
ガイロク(街録)される

「一度もありません」
さう
「一氣に山頂へ ありました」

民放 晝 人氣番組 
出演
巷 プロレス人氣 なぜ? 
村松友視さん 招かれる
『私 プロレスの見方です』(キリスト紀年1980年刊)
村松さん 一人ぢや いや 一緒に出てくれ

たまたま テレビ觀てゐた イトコの一人
實家はじめ 五つあるイトコ宅へ
電話しまくり
「ヒデくん いまテレビ出てゐる」

初めて ヘアメイク
十代後半の女の子
暗い顏 つまらなさうに
ファンデーション 拙者の顏に

あの女{こ}
轉がり落ち 谷底にゐたんではないか
でも 立ち直つたことだらう
有名なヘアメイクさんになつたやも知れぬ

立ち直れるか なれないか
本人次第でなく 
周圍次第

個人と個人の信頼關係

<個人主義>とは
個人と個人の信頼關係
主義でない 絆
日ノ本の個人主義

嗚呼 また「日ノ本」が主語になつてしまつた(呵々)
2019/12/07(土) 曇り


血管 若いですね


年一度 病院の門 くぐる
定期健康診察
採血 腕 ゴム輪でしばる
血管 浮き上がる
「血管 若いですね」

[氣]は 
若くない 
老いてもゐない
[氣]は 一日で
若くも 老いもする

寒い朝 南天の赤い實
[氣]を引き立てる

【氣力】【氣脈】【氣配】【氣弱】【氣樂】【氣持】【氣色】などなど
《氣を利かせる》《氣を落とす》《氣を取り直す》《氣を吐く》《氣を引く》《氣を囘す》《氣を紛まぎらはす》《氣を揉もむ》などなど

[氣]の語彙 一番多いのは日本語
異國語の
Care Soins уход cura Pflege Cuidado
とも違う
異國語 譯せない

嗚呼 「日ノ本」が主語になつてしまつた(呵々)
2019/12/06(金) 曇り


プラットホームに汽船を停めて


小學五年生
クラス全員 版畫を彫つてゐた
年賀状用 版畫
クラス全員
人工衞星に乘つた犬を彫つてゐた

犬は
地球は青かつたと
云ひたかつたらう
國境もなかつたと
云ひたかつたらう

カメラを乘せた人工衞星
地球は青かつた が
國境はあつた
と冩してくれる

シナイ半島
灌漑用水が發達したイスラエルは緑色
それ以外の土地は赤茶

夜の朝鮮半島
38度線境に
煌々{かうかう}とした光と
重く沈んだ闇

地球よ 
どこから來たか わかつたが
地球よ
どこへ行かうとしてゐるのか

七十路の階段
三つほど上がつた老人曰く

主語の「日ノ本」
一度 おろしてみるか

もう四十年前近くなるか
わがまちのプラットホームに立つてゐたら
「プラットホームに汽船を停めて」
天來の着想が屆いた

あんな氣分で
主語の「日ノ本」
一度 おろしてみるか
2019/12/05(木) 晴れ


ONE TEAM


ONE TEAM ONE TEAM
と姦しい

ONE TEAM と云つたら
吾らだらう
吾らに敵う TEAMはをるまい

草葉の陰から
泉岳寺の墓の下から
聲が聽こえる

この
聲が聽こえる者

いつか 自刄する日
を祕めた者

あすの武道通信かわら版
赤穗浪士 
一筆啓上 するとしようか
2019/12/04(水) 晴れ


いつか 自刄する日


ネット・ジャーナリズム
朝日新聞
眞つ當な罵詈雜言 
そのとほり 大いに結構 

しかし そこに
野村秋介
いない
影も形も 無い

野村秋介
好きだつた歌
よく歌つた

「さすらひ」
♪夜がまた來る 想ひ出つれて
おれを泣かせに 足音もなく

いつか 自刄する日
祕めた者の
聲か 
さうでない者の
聲か   
わかるやうになる
<歳の瀬>
2019/12/03(火) 晴れ


ちやぶ臺返し


「正論」目次 めくる
作家 杉山□男

うん? 
拙者 「正論」で連載してたつけ
寢惚け眼 こする

杉山隆男

野稽古のあと 決まつて假眠
寢起きでわかる
昨今の<歳の瀬>

『メディアの興亡』 昭和六一年 キリスト紀年1986
三十四歳の若者
生家 神田神保町「杉山書店」
ご近所大學 卒業生

通勤電車圖書室 讀み耽る
いまどきの若造 
こんなもの書くんだ 書けるんだ
作家の道 斷念(呵々)

ちやぶ臺の上
ヒューマニズム 民主主義 人權 平等 
ちやぶ臺返し したい
寢惚け眼の 頑固ジジイ

祖母から云はれた
舅 ヒイジジの「いんごう」
の血 受け繼いだ 

いごつそー (高知)
いちがひこき (新潟)
いちがひもん (廣島
いんごつぱち (埼玉)
かだこと (青森)
きこ (島根)
きずい (鳥取)
ぎやーなか (長嵜)
じよつぱり (青森)
でんきな (山口の方言)
せぢやな (鳥取)

いま 一番に
ちやぶ臺返し したいのは
若造ではないか
ちやぶ臺の上
ヒューマニズム 民主主義 人權 平等
散々 つまんできたのは ジジイたち

十二支 二回り下の
若造たち
ちやぶ臺返し しろ

ちやぶ臺の上
元NHK職員 評論家
元岩波書店職員 評論家
も まとめて
2019/12/02(月) 晴れ


「すぎやま……」詰まつた


幼稚園 卒業式 卒業證書 手渡し
「すぎやま……」
詰まつた
この日 園長(住職)止ん事なきことあり 不在
同じ臨濟宗派住職 代行

小學校 初年度 授業はじまり 
先生 クラス生徒 出席とる
五十音順に名前讀み舉げる
「すぎやま……」
詰まつた

中學校 高校 初年度 授業はじまり 
「すぎやま……」
詰まつた

重箱の隅 突つつくやうなことしなかつた
おおらかであつた
チマチマしてゐなかつた
先生も 生徒も

勤め人になり 名刺
ローマ字ルビ なかつた 當時は
漢字 一家言ある人
「すぎやま……」
詰まつた

2001年 參議院戰
選舉ポスター 「杉山頴男」
親からもらつた名前
ひと樣の顏うかがつて いぢくれるか

頴男候補 當選しつこないのだから
云ひたいこと ただ一つ 
發しておかう

「自分の命は 自分で守る 
自分の國は 自分で守る」

勤め人をやめてからの集まりなど
「人生 〇〇年ほどやつてますが
初めての人に 名前 讀んでくれ人
一人もゐませんでした」
コレで口火切る 自己紹介

ワープロ 初めてつかつたとき
「えい」で「頴娃」と出ることを知り
「ひでお」→「頴男」 單語登録
「頴娃」は鹿兒島 指宿市近くにある町
全國都道府縣名 どの機種も單語登録されてゐた

頴娃町へ手紙 「頴娃」名の由來を問うた
わからないとのこと 
「遊びに來てください」
町の觀光パンフが送られてきた

「頴」の象形文字の謂れ
どこかで書いた 省く

名前に流行 廢れがある
時代 時代 
親 時流の風に當たり
かうであつて欲しいと つける

某生命保險會社 年末
毎年恆例 『生まれ年別の名前調査』
トップ
男の子 蓮{れん}
女の子 凛{りん}
漢字一文字が時流

[戰前] 大東亞戰爭前
男の子 「武{たけし}」 流行る

[戰後]終はり
[戰前]になれば 
「武{たけし}」
流行るであらう
2019/12/01(日) 晴れ


權謀術數 三千年


ポートランド 
NIKE本社 エントランス受附孃
先祖が移民 一目瞭然 女性二人
私語に忙しい
カンター上 プレート
<受附>でなく
受附孃の<フルネーム>

「アメリカに來たか」
「これがアメリカか」

「HUMAN BODY」編輯長
USA NIKE取材
テーマ フィトネスの源流を訪ねて

認知度なくて 困つてゐた
JAPAN NIKEのあご・あし附き

China  もう一つの國
「星條旗よ 永遠なれ」 合唱

理想は理想
現實は現實
くつきり
境界線を引き
使ひ分けてゐる

奴らの手口であること
知つてか 知らぬか

權謀術數 三千年
知つてて 知らないふり
で あつてほしい
2019/11/30(土) 晴れ


夏の甲子園


孫たち 幼兒のころ
恆例七月末日 郷里の花火大會 

郷里は東京盆 
一足早く
孫たち 杉山家墓前に
三人に手を合はさせ 
シャッター

半年早く
年賀状用冩眞

終戰の詔敕 玉音放送
祖靈が歸還する
旧暦 お盆(盂蘭盆)を選んだ

夏の甲子園
歸還した祖靈 
応援してゐるから
全國民の行事 祭禮となる

戰前 
夏の甲子園の土 持ち歸つた 
祖靈たち
夏でなければ
お盆でなければ
[甲子園]
ではないと云ふ
2019/11/29(金) 晴れ


一滴の血液から


あれから 
どうしてゐました か

と 問う者は 
霊魂
大晦日 美空ひばり
新曲「あれから」 披露するそうだ

霊魂との関わり 二度ある

唯物論信者だった若造
深夜 眠りこけていた
誰か 枕元に立った と感じる
金縛り

枕元に立ったのは 祖母
四十九日の席で知った

香港 とあるホテル
「中国武術」編集長
アジア中国武術(太極拳)選手権大会 
香港 取材
「近代空手」「中国武術」休刊
「格闘技通信」吸収

昼下がり 仮眠
突然 からだ ベットからドカッ 
浮き上がる

日ノ本帝国陸軍
香港に駐留していた
帝国軍人の霊魂だと
状況証拠から 納得づけた


天氣豫想 もっぱらは アプリ
ニュース もっぱらネットニュース
大衆報道 
科学 テクノロジー 学術 アート
関連しか見向きもしない 

一滴の血液から十三種類の癌
発見できる検査装置開発
二〇二〇年から実証試験

一滴の血液から
宿っている霊魂 発見されるのは
いつのことだろう
2019/11/28(木) 曇り


あれから


超長寿の因 判明
T細胞
がん細胞やウイルス 退治する特殊な細胞
他の免疫細胞を活性化して間接的に退治する細胞
二刀流のT細胞

百歳過ぎた者
多くの 先逝つた人 尋ねてくる
また 愉しからずや

T細胞 あらずとも
あれから 
どうしてゐました か
先逝つた人 尋ねる

あれから……
尋ねるひとが 喜びさうな答へ さがす

七十二年前 先逝つた人 尋ねる
あれから 
どうしてゐました か
「孫 高校 中學にまりました
血脈 つづいてゐます」

五十三年前 先逝つた人 尋ねる
あれから 
どうしてゐました か
「身を立て 世に出ました」

さう
四十九年前 旅立つた あの人 尋ねる
あれから 
日ノ本 どうしてゐました か

「どうもしてません 
自衞隊の名が變はるだけです」
2019/11/27(水) 晴れ


教皇のメッセージ 


フランシスコ教皇
長崎 廣島
核廢絶メッセージ

平和を語れるのは
日ノ本だけ
<負けて勝つた>
[戰後]ファンタジー
上乘せ

トランプ 核 持てと 云つても 持つな
ひねくれ爺
そんなメッセージ にも
聞こえてしまふ

そのための來日
墓場の少年
刺身のツマ
とも思つてしまふ
ひねくれ爺

一つ屋根の下
カトリック プロテスタト
憎しみの連鎖の末
理想は理想
現實は現實
くつきり
境界線を引き
使ひ分ける

明治元勳
洋行歸り
見えてゐなかつた

昭和の軍人
見えてゐなかつた
日ノ本マルクス主義學者信
見えてゐなかつた

[戰後]ファンタジー
ゆゑに
見えてゐない

日ノ本
また負ける
2019/11/26(火) 降ったりやんだり


昭和四十五年十一月二十五日


午前一〇時 益田総監に予定通り伺うことを電話する

午前一〇時六分 厚誼の人として交際をしてきた伊達宗克と
徳岡孝夫両記者に電話をした
「ご面倒ですが 一一時に市ヶ谷会館においでいただけませんか」

午前一〇時四〇分頃 「新潮」の小島喜久江は三島宅でお手伝いさんから
「豊饒の海」の最終稿を受け取る

午前一〇時五〇分頃 東部方面総監部玄関に到着

午前一一時五分頃 正面入口の受付で「楯の会の三島だ 益田総監に会いたい
きょう電話で約束をとってある」

午前一一時四〇分頃 二等陸佐柳原政雄は マイクを通し 市ヶ谷駐屯地内の自衛官全員に本館前に集合するように放送を流した

午前一一時五〇分頃 森田 小川は要求書を書いた垂幕二本を総監室前バルコニーから垂らし「檄文」多数を散布した
三島は「七生報国」の鉢巻をし 右手で関の孫六の抜き身を天に翳したあとに
白手袋の握り拳を振り上げバルコニーに立ち 集合した自衛官に向い演説を始めた
一人もいなんだな よし! 武というものは 刀というものなんだ 自分使命……(注:報道ヘリコプターの音で聞こえない) それでも武士かァ! それでも武士かァ! まだ諸君は憲法改正のためのに立ち上がらないと みきわめがついた これで 俺の自衛隊に対する夢はなくなったんだ それではここで おれは天皇陛下万歳を叫ぶ(皇居に向い 正座して)「天皇陛下万歳! 万歳! 万歳!」

午後〇時一〇分頃 総監室に戻り 「二〇分ぐらい話したんだな あれでは聞こえなかったな」 独り言 総監には直立で「恨みはありません。自衛隊を天皇にお返しするためです。こうするより仕方がなかったのです」といって制服を脱ぎ 正座して短刀を両手で持つ 森田に「君はやめろ」と三言ばかり殉死を思いとどまらせようとした

午後〇時二一分 小川 小賀 古賀の三名は 総監室前に総監を連れ出して
日本刀を自衛官に渡し 警察官に逮捕された

午後五時十五分 三島 森田両名の血に染まった首は 検死の為 一つずつビニール袋に入れられ 胴体はのちに柩に入れられ市ヶ谷駐屯地を出て牛込署へ運びだされた

「昭和四十五年十一月二十五日 宿命の哲学」 安藤 武
    武道通信 弐ノ巻より(平成十一年一月一日発行)

         ―――― ※ ――――
10區1種14側 (*先の武道通信かわら版 訂正)
多磨靈園 平岡家 
墓前 手を合はせ 
四十九年前 あの日の
自分 居ること 確かめる
2019/11/25(月) 曇り


半旗


雨の中 一橋祭 
大學通り 銀杏並木 歩く

黄金色 まばら

三十年前 
銀杏並木 黄金色 一色

昭和六年 一橋大卒業生の寄附
學長指導のもと
銀杏 二列を交互に植ゑる

昭和七年
驛前聯合商工會
皇太子(現・上皇)誕生 記念し
櫻と銀杏を植ゑる

昭和天皇 崩御の日
一橋大 半旗を掲げるか
この目で確かめよう

拙宅から五分 
大學正門へ

半旗 掲げられてゐない
やつぱし

他の國立大學
半旗を掲げたか 否か 知らぬ
いや 調べたはず
記憶にない

旭日旗 禁
自衞隊 不參加
昨年 韓國國際觀艦式

國旗のみ掲揚 
軍艦旗掲揚は禁となる

參加豫定19隻のうち
軍艦旗掲揚 禁 異議在りと
したのか
外國艦艇15隻 參加

シンガポール海軍
マストに韓國國旗を半旗で掲げる

GSOMIA終結 散る
青瓦臺 半旗 掲げてをるだらうか
2019/11/24(日) 晴れ


OLD 


Colorful Diary Falcon World