■端的只今{たんてきただいま}
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「二つ目」 緊急事態に対する心構え 誰しも そんな事態になど望まないが 死に望まなければらないほど事態であっても いざその時 どういう対応をするかということを 平常よく検討し 覚悟を決めておかければならい 武士として死ぬ覚悟や 恥ずべき行為をしない覚悟ができていない状態 「士道不覚悟」は万死に値する
『葉隠』 「端的只今の一念より外はこれなく候。一念一念と重ねて一生なり」 <端的只今> いまがそのとき そのときがいま 常朝が好きな言葉だ 祖父/父から教わったのであろう 養子に息子にもよく云い聞かせている
山本さん 話は江戸の世へ 軍事政権 歴史上 現代も 腐敗の限りを尽くして崩壊する しかし 武士はあくまで廉潔を美徳とし 農工商民がわが世の春を謳歌していた それが江戸二百七十年であった
最後に 自衛官諸士に捧ぐ 今日世界中で一般に社会的尊敬を受けることの僅少な軍人というのは 自衛隊だけかもしれない さらに諸氏の先輩たちをはじめ おそらく若い自衛官たちも 自分の勤務年間に出勤の機会はおそらく無いであろうということも覚悟して勤務されていると思う 「だから自衛隊は壮大な無駄だ」というのは「自分はまだ死んだことがないから 葉隠なんて読んだって無駄だ」と言い放って人生を無駄遣いするのと同じことである 「非常事態がないのが判っているから自衛隊は気楽な商売なんだ」という説も聞いたことがある。しかしそんな理由で厳しい訓練と厳格な規律の世界にわざわざ飛び込む物好きがいる訳もない 世間にはデモカシで気楽な家業は他に幾らでもある なによりも自分の生涯には華やかな出番や英雄になる機会も僅少であろうことを覚悟しながらな おかつ平常の研磨を厭わず侮りの耐えて有事に備える矜持という まさしく歴史の状況も心も葉隠武士のものである 日本が幕末時代の世界の荒波の中で倒壊せず尊厳ある国家を保ち 繁栄の今日を築くことができた基本には 連綿と生き続けた葉隠武士の心の賜物があることは云うまでもない 現代最も爽やかな風に吹かれている人達 自衛官緒士に最大の声援を贈りたい ただこのひと言を書くために随分長い前書きになったが 葉隠精神を継ぐ人達が現在にも存在すると思うえば 筆者の心にも爽風の余徳を感じて幸せなのである 敬礼
−−−−−−★−−−−−− 財務大臣 片山さつき 21年前(2004年7月)女性初となる主計局主計官に 防衛関連の予算をおもに担当 知人 曰く 息子が通う 陸上自衛隊高等工科学校(通称:高工校)の予算 削った 片山 ケシカラン
冷戦の終結により旧ソ連の脅威が低下したことを受けて 防衛費1兆円減を打ち出す その余波だった
防衛費 過去最大の9兆円規模に 26年度予算案 ♪ かわるかわるよ 時代はかわる
2025/12/14(日)  |
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