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「その人の名は、」


「その人の名は、」籏谷嘉辰{はたやよしとき}。劍の徳の人。
讀者諸氏は承知のこと。肩書・經歴は省く。

『葉隱』の山本常朝役。田代陣基役が拙者。
『刄隱』の趣旨を話すと「すきになされ」と一言。

《武士道を正面から現代的に檢討する著作》が『あたらしい武士道』であるなら
『刄隱』は、
特權階級であつた二本差しの「武士」が絶滅人種となりはしたが、
「武士」の記憶のDNAを殘す者が、
「武士」の氣質(エトス)の片りんだけでも身につけることができるかを
彫心鏤骨{ちようしん‐るこつ}する書である。

武士の道は一本道ではなかつた。
京に齒向かふ蝦夷であつた道。源平合戰の道。政治の實權を擔つた道。領主同士の戰さに明け暮れた道。政治的權威を謳歌した道。武家政權が瓦解した道。
それぞれの[顏]を見せてきた。

しかし、それぞれの[顏]の心には同じ氣質が流れてゐたはず。それはなにか?
それを掴めば、『
葉隱』の世の、山本常朝の<義>でもない、大石内藏助の<義>でもない
自分の<義>を見つけることができる。

「武士」の記憶のDNAを殘す、いまの世の男の生き方を見つける書である。
「武士」は男(♂)、ここは動かさない。女(♀)は「武女」

聞書形式も、テーマも決まつた。
話の筋の組み立てをどうするかだ。
『刄隱』の動機づけ(モチベーション)となつた籏谷嘉辰義士に
田代陣基を氣取つて質問の矢を矢繼ぎ早に放たう。
2017/01/13(金) 晴れ


日本武道具さんへ新春の一筆


第二十八話 弓を引き絞る
http://www.budoshop.co.jp/Kiserunokemuri-3.html
2017/01/10(火) 晴れ


『刄隠』構想スタート!


『あたらしい武士道』2004年12月刊。
<まえがき>の一節。
《武士道を正面から現代的に検討する著作に見るべきものの乏しすぎる現状が関係しているのでしょう。
このような趨勢{すうせい}が進みますうちには、日本人は近隣の諸国民に対してすら、体力・知力・意思力のすべてで圧倒されてしまうことになりかねない。》
拙者がコーディネートした本である。軍學者に武士道と題した書を書いてほしかつたからであつた。武士道に「あたらしい」と枕ことばを置いた軍學者の意思がありありとみえる。

十三年たつた。
相變はらず近隣の諸國民に壓倒されてゐる。
「サムライ、サムライ」を連呼する“戰爭見物人”は數多いる。
一個の生命を長らえさせることを善行だとする“非戰鬪員” は數多いる。

「武道通信かわら版」で記した。
 [命の重さ]を捨てよ。永遠のいまを生きき續ける [命の意味]を問ひ
直せ。それが絶滅人種「武士」が殘していつた記憶のDNA。
元祿武士の戰國ノスタルジーと泰平の世の處世訓の『葉隱』でない、
「武士」の記憶のDNAを呼覺ます「ハガクレ」を書きたくなつた。
一個の死でない、[死]を粗末にせぬこと。死にどころを極め、して、
永遠のいまを手にする「ハガクレ」を。

「草莽杉山奮戰日記」で記した。
「ハガクレ」の題名は「刄隱」としよう。
 
年賀状に記した。
刄隱{はがくれ}』鋭意執筆!

<兵頭二十八を[おさらひ]する>ゆゑ「武士道を正面から現代的に檢討する著作」にしたい。
話し手となるモチベーション的人物は見當がついた。
お頼みしにいかう。
2017/01/08(日) 曇り


不可解な初夢


平成二十八年、
皇紀二六七七年、
西暦2017年、
世界には、ほかにもさまざまな暦があるからややこしい。

ともかくも一月一日の
初夢は飛騨高山白河郷の宿でみた。

拙者、UWFに徴兵登録などしてないのに
武州多摩裏店の齢七十の傘貼り浪人の元へ
國際郵便で「赤紙」が屆いた。
Kore半島出兵か。
China大陸出兵か。
日米寛容同盟の絆の<光と影>の影か。
2017/01/02(月) 晴れ


「ハガクレ」の題名は「刄隱」


成田空港から正月を海外でとの<五萬人分の五人>として
孫一家が飛び立つた二十九日、
春日大社の天井裏から
眞珠灣の五年前に見つかつた劍の三腰は
人間國寶の研師に砥いでもらつたら
國寶、重文級クラスだつたことがわかつたとの報。

奉納した武士は何者だつたか。
裝飾のない黒漆塗りの鞘。それも天井裏だと云ふから
名のある武士ではなささうだ。
なぜに奉納したのか。
武士にもうインタビューできないなら
劍に聞いてみるしかないか。
太刀の刄の隱に耳を傾けるしかないか。

さうだ、「武士」の記憶のDNAを呼覺ます「ハガクレ」を書きたくなつた
「ハガクレ」の題名は「刄隱」としよう。
話し手の人物は……
いまはここまで。

おのおの方、よいお年を。
して、來る年「幸多かれ」とお祈りする。
杉山頴男事務所の年賀状は元旦に無銘刀に。
2016/12/31(土) 晴れ


スピーチライターと云ふ影武者


眞珠灣での總理のスピーチを書いたスピーチライターは、
どんな御仁なのであらう。

戰國武將にもスピーチライターがゐた。
漢籍の達人の禪僧。スピーチライターと云ふ影武者。

歐州近代の一夜漬けで
漢籍は一夜にして無用の長物となつた。
二百年餘、晝に夜に漢籍に勵んできた武士は漢籍を捨てた。

一夜漬けの外國語力では
歐州人米州人を説得する、感動させる
スピーチライターは生まれなかつた。
大東亞戰爭前夜まで引きずつた。

日本語を外國語で發信することも、
外國語を日本語で理解することにも疎すぎた。
白人種の言語感性と日本語感性の違ひに氣づかなかつた。

「經濟封鎖」による自衞戰爭であると軍人仲間内で囁いてゐたが
侵掠を防ぐ手立ての「經濟封鎖」は有りのパリ協定に署名したことをわかつてゐなかつた軍人。
ルーズベルトが米議會の承認もなく内緒で出した「ハル・ノート」は
經濟封鎖であり、日本への宣戰布告であると
眞珠灣攻撃の正當性を世界に發信しても、白人種には通じない。
協定は三十年戦争をやった
白人種内の感性言語の協定文であり、鼻から野蠻人ジャップは埒外だつた。
それに氣づかなかつた。

あれから七十五年、やつとこサ、
日本にも、まともなスピーチライターが生まれたやうだ。
近代をつくつたと自負してゐる白人種に通じるスピーチが生まれたやうだ。

白人種の仲間入りが果たせた日本への嫉妬と羨望が根にあり、
ナニがナンでも日本の謝罪を求めつづけねば國が維持できない
漢字仲間の隣國へのスピーチは無用である。無視が一番。
隣國の工作員が紛れ込んでゐないメディアよ、
Chinaが……Koreが……
の氣遣ひは、もういい加減やめなされ。
いつまでたつても隣國の工作員との汚名は消えませんぞ。
ソーシャルネットワークに対峙するメディアのあるべき姿勢を早く見つけなされ。
2016/12/30(金) 晴れ


知つてゐる人は“默つて”知つてゐる


USAの讀書人は知つてゐる。
日本に火蓋をきるやうに掛けたのはルーズベルトだと。
それをチャーチルがルーズベルトにささやいたことも。
意図的に封印されてゐる日米開戰の公文書も
近年、公開せざるを得なくなることを。

大日本帝國大本營の中に“ユダ”がゐたことを
日本のごく一部の讀書人は知つてゐる。   
日本の總理も當然、知つてゐる。

雙方の親分同士が
けふ、「手打ち式」
「♪怨みつこな〜し」のおアイコさんでいかうと。

犬猿も、魚も獸も樹木も關係ない
地球の表面だけでの多極化する人類同士の爭ひで
一極同士、結束してゆかねば子孫を殘せない。
2016/12/28(水) 晴れ


死ぬにはいい天氣の日だ


今上天皇の誕生日である。
で、想ひ出した。
「天下五劍」のうちの「鬼丸國綱」は天皇家所藏。
(わがまちの中學生、スマホの音聲檢索で「オニマルクニツナ」でわかる)

劍は惡靈も取り附くし、惡靈を追ひ拂ひもする。
中世の武士は信じてゐた。
信長、秀吉は信じてはゐなかつた。
名刀は天下人のステータス。劍の目利きができなければ天下人として失格。
家康は「いい刀は鞘に收まつてゐる」と、滅多に拔かせぬために武士の魂とした。家康も惡靈は信じてゐない。村正を持つてゐた。
名刀傳説は下々の武家への羨望からのゴマスリ。

西洋近代の戰術を取り入れ刀は無用の長物となつた。
歐米の軍事火力には勝てぬと知り、その不安から
日本刀を大和魂の化身とすることにした。
軍刀を武器代はりにしたのは日本帝國陸軍だけであつた。
中世武士の刀劍信仰の俗化が根深くある。
その殘滓が下々のアニメ、ゲームの刀劍信仰である。連綿としてある。
日本刀は魔法の杖ではない。
これを打ち碎いておかねばならぬ。

勢ひで書いた。
元祿武士の戰國ノスタルジーと泰平の世の處世訓の『葉隱』でない、
「武士」の記憶のDNAを呼覺ます「ハガクレ」を書きたくなつた。
一個の死でない、[死]を粗末にせぬこと。死にどころを極め、して、
永遠のいまを手にする「ハガクレ」を。(武道通信かわら版12月20日號)

書きはじめるにはモチーフを定めなくてはならぬ。書く動機となる核だ。
「ハガクレ」としたには聞書きスタイルか。
となると話し手の人物が必要となる。モチベーション的人物だ。
誰にするか。
いまはここまで。
2016/12/23(金) 晴れ


強くなつたものだ


昨夜、ドーハの悲劇を想ひ出した。
あれから二十三年。
同じ年のアントラーズとヴェルディの
第一囘Jリーグチャンピオンシップを想ひ出した。

Jリーグにチャンピオンシップのプログラムをつくらせてくれ。
國立競技場で賣らせてくれと頼みにいつたことを。
「お主らサッカー・マガジンの恩を忘れたか」と半分、恫喝したことを。
Jリーグからヴェルディより先に、拙者、Jリーグチャンピオンシップ優勝皿シャーレを貰つたことを想ひ出した。
シャーレをプログラム用にスタジオ撮影したのだつた。
*冩眞は「無銘刀」にUP
2016/12/19(月) 晴れ


それだけのハナシではない


「どこも惡くないですね」と先生。
「頭だけは惡いんです、先生」と
恆例の年の瀬の診斷応答も濟んだ。
「真田丸」も眞田幸村、討死で最終囘となる。

關ヶ原、冬の陣、夏の陣の戰死者はどれほどであつたらう。
出兵數はあまたの古書に殘されてゐるが、戰死者は目を皿にしないと見つけられない。

天下分け目の戰ひで戰死者は凡そ六千。
幸村、討死の夏の陣は凡そ一萬五千人。
初の一萬人以上となる。
日の本では、それまでそれ以上の戰死の戰爭はなかつた。
二九四年後の日清戰爭も千二百名。

日露戰爭は五萬六千人。大台をはるかに超えた。
日比谷公園のデモから内務大臣邸、新聞社、交番燒き討ち。初の戒嚴令。
ポーツマス條約が因と歴史教科で教はる。間違つてはないが、我が子、親兄弟を戰場へ送つた元武士階級でない庶民の心模樣をみてゐない。あまた肉親が殺された。戰地で病死した。その負い目だ。

元下級武士であつた明治の元勳たちはフランス國民を羨望した。
ナポレオンは三十萬の兵士の屍をロシアの地に置き捨ててきたが、
フランス國民はナポレオンを非難しなかつた。 
明治の元勳たちはフランス國民のやうに教育したかつたが失敗した。
フランス國民には戰死者の數が
敵愾心を驅り立てることだと氣づかなかつた。
内へ向わない。外へ向う。
お國柄が違ふことに氣づかなかつた。宗教心が違ふことに氣づかなかつた。
失敗は国民に隠さなければならない「大本營發表」まで引きずつた。

それだけのハナシではない。
[命の重さ]と [命の意味]の違ひのハナシだ。
二十日の今年最後の武道通信かわら版にしたためよう。
2016/12/17(土) 晴れ


それだけのハナシ。二題


九日、韓ノ國の女性大統領が生け贄にされた。
韓ノ國の民主主義は、それを維持するためには生け贄が必要。
大統領がよく生け贄とされる。
韓ノ國の民主主義を維持するためには永遠の敵が必要である。
日本は永遠に必要なのである。
韓ノ國がある限り永遠に。

日本列島に住む韓ノ國の民は、さう云ふ。
心中、お察し申す。
國籍を取り、日本國民になりなされ。

王朝のための王朝がつくつた儒教本家の[天]とはちがひ
日ノ本の[天]は多樣性を好む。


十日、「池袋での立ち食ひステーキ」でなく
隣まち立川のステーキ屋で、孫らと食した。
ヤバイ!うますぎ、と舌鼓を打つてゐた。

そのむかし某黨の女性黨首がパチンコしてゐる冩眞が載つた。
パチンコしたことはなかつたが。
パチンコ屋からの政治獻金の返禮であつた。
2016/12/13(火) 晴れ


日本武道具さんへ一筆啓上


第二十七話 「劍を振るう」
http://www.budoshop.co.jp/Kiserunokemuri-3.html

2016/12/10(土) 晴れ


本日も天氣晴朗なれども風強し


【臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。
大本營陸海軍部、十二月八日午前六時發表。
帝國陸海軍は今八日未明 西太平洋に於てアメリカ、イギリス軍と戰鬪状態に入れり】

七十五年後の、いま未明。
この聲と、八月十五日のあの聲が耳底に殘こつてゐるご老人。
あの人たちの分までもつと生きなされ。簡單に死ぬことなかれ。長生きしまくれ。
2016/12/08(木) 晴れ


日米が互いに謝ることはなにもない


 戦争は常に「おあいこ」である
 戦争では、「終戦の契約」にサインがなされて、そこに約束された負債も払い終えれば、もう「おあいこ」なのである。たとえ一方が十万人しか死なず、他方が千万人死んでいて、釣り合いがとれないじゃないかと思っても、終ったものは終ったのである。
 もし終らせたくないならば、相手はいつまでも続けてばいいのである。
 それを、千万のお返しに十万人しか殺せなくても「終戦の協定」にサインしたということは、ゲット・イーヴンでなくてもいいから終らせたいと相手も思ったのである。
 だから、法的には終ったのである。
 日米は互いに謝ることはなにもない。互いに負債はないのだ。

兵頭二十八『軍学考』より(2000年刊)。原文拔粹なので新かな漢字。
それだけのハナシだ。
2016/12/07(水) 晴れ


祕される、そんな本が書きたくなつた


小津映畫の老人たちは、みな同樣のカタチがあつた。
あの時代の老人たちの同樣のカタチは
「もう若くはない」
いまの世の老人たちの同樣のカタチは
「まだ若い」

どちらが<大往生>するかは云ふまでもない(呵呵大笑)。
云はぬが花。(微苦笑)

[祕すれば花なり、祕せずば花なるべからず]の
世阿彌は八十歳で逝つた。
佐渡へ流されもした波瀾萬丈の人生は、大和飛鳥で露のやうにひつそり消えた。

『風姿花傳』(花傳書)が世に出たのは世阿彌の死後、四百数十年後の明治四十二年。能が好きだつた信長、秀吉ら戰國大名も花傳書は讀んでない。
「祕すれば花なり」で觀世家が門外不出にしてゐたはけではないだらうが、讀んでゐたら違つた景色の戰國の世になつてゐたやも知れぬ。
同じやうな運命の『葉隱』も幕末の志士たちが讀んでゐたら違つた景色の幕末の世になつてゐたやも知れぬ。

百年あとまで祕され、もし、この本がリアルタイムで讀まれてゐたら、いまの武道家たちは違つた景色の中にゐたやもしれぬ、と云はれる本が書きたくなつた。
2016/12/03(土) 晴れ


三島由紀夫の命日の墓前には冬椿が似合ふ


豪華なホテルのロビーに似合ひさうな花束が平岡家の墓の花たてに活けられてゐた。
近くに椿が咲いてゐたら一輪、折つて活けようとしたが見つからなかつた。

四十五歳で逝つた人。井伊直弼、大村益次郎、二葉亭四迷……。

森田必勝の墓前にも花が活けられてゐるだらう、
西の空を仰ぐ。
二十五歳で逝つた人にどんな人がゐたのだろ。

年一囘の健康診斷の日が近い。
十日後の検診結果。
「どこも惡くないですね」と先生。
「頭だけは惡いんです、先生」と、
毎年恆例の診断応答で今年の年の瀬も終るのであらう。

七十歳で逝つた人。廣田弘毅、宇野浩二、吉川英治、大宅莊一……。
2016/11/27(日) 晴れ


「水盃」を交はすこともなくなつた


弦が下になつた下弦の月が東の空で杲杲{かうかう}と輝く。
寅の刻(四時)。霜月も末と云ふのに生暖かい強風が心地好い。
武州多摩の地層の下でも地の振動が起きるのか。

本音吐く まへに建前 口ずさむ
インク壷にひたしたペン先でガリガリと原稿用紙を削る。

[建前]と[本音]の心地好いバランスのとれた文明人には
[建前]と[本音]のバランスがガラガラと崩れていく音に
耳を塞ぐ文明人の辛さはわからぬ。

[建前]と[本音]の接着劑がまだ剥がれぬ文明人は
ここぞ、とばかり逆襲の狼煙をあげる。

建前の中に本音あり、本音の中に建前ありを承知之助の儒教文明人は
ここぞ、とばかり金儲けに走る。

[建前]と[本音]のバランスを計る恰好なデータが「治安」
世界一「治安」がよい國Japanは、先の津波大震災で世界の決定的常識となつた。

暖簾をくぐつた、わがまちの居酒屋でアルバイトしてゐたかも知れぬ。
[建前]と[本音]のバランスが崩れた異國に旅するときは
親御さんらと別れの「水盃」を交はしたまへ。

特攻隊員は、[建前]と[本音]の心地好いバランスを保つために
「水盃」を交はした。
2016/11/23(水) 曇り


拙者も[時間]について考へた


「真田丸」の大阪城落城の日が近い。

淀殿は、浪人たちの裏切りは想定の内だつた。いや確信してゐた。
戰國亂世を母の袂の後ろから覗いてゐた茶々は承知之助。
淀殿、宮本武藏が金だけ受け取つて大阪城を拔け出すのも想定の内だつたのだらう。
武藏、勝ち目はないとみて、敵前逃亡した。
武藏は大坂方が負けるとどこで判斷したのか。

武藏にインタビューしてみなければわからぬが、
大阪城に入つて、大阪城内の時間が、今の世、元和元年の時間とズレてることに氣づいた。
さう答へたのでないか。
それだけのハナシだ。

籠もると世の時間の流れとズレが生じる。
2016/11/19(土) 曇り


それだけのハナシ


「スーパームーン」とやらの前夜のお月さんを眺めてゐたら
天來の着想が奔つた。
《女が元祖、太陽であつたなら男は、元祖、月だつた。》

自ら光ることはないが、女に照らされ
滿ちては缺ける、缺けては滿ちる。
不死の月の姿こそ男の生きる道。
それだけのハナシだ。
2016/11/15(火) 晴れ


ジョーカー報道に辟易


庭で<カミカゼ體當たり>をやつた。
手のひらほどの石に小指の先ほどの小石を投げつけた。
アメリカ空母にカミカゼが體當たりする。
何度も何度も投げつけた。

日本が戰爭に勝つために十人の子を産んだ
祖母が孫の小學生に云つた。
「日本の兵隊さんは一對一なら負けなかつた」
この二つのシーンは[記憶の引き出し]にしまはれてゐる。
同じ日のファイルに。

日本は簡單には負けなかつた。
小學生の男子には、その証がカミカゼだつた。

進駐軍が來たら、これで刺すと銛を磨いてゐた漁師がゐた。
進駐軍のジープに日本刀を手に向かはうとした乙女がゐた。

「日本は簡單には負けなかつた」
ファイルは、ほかにも多くあるが封印された。
封印されかつた肉聲を聞いた小學生は
長く祿を食んだ御家を出ての“獨立宣言”にかう記した。

戦後半世紀、
無抵抗にイエローヤンキー化した我ら日本人が
己の心の身丈に合ったトポスを
見つけるための砦となるのが武道である
――『武道通信』創刊!
祖母への“返信”だつた氣がする。

大東亞戰爭は、白人種の植民地主義に終止符を打ち、
東南アジアに多くの獨立國を生んだ。
負けたと云へ
白人種と有色人種の
不平等の世界の流れを大きく變へた。

「偉大な國」でくるなら
こちらも「偉大な國」で堂々、立ち向かへばよい。
九條を廢棄し、自衞隊の米國駐屯地に日の丸を掲げればよい。
それが
大東亞戰爭で斃れた同胞の死を悼む心なり。
漁師、乙女を悼む心なり。
祖母を悼む心なり。
2016/11/13(日) 晴れ


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