■スティンガー
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兵頭 → 【冷戦の真っ只中で、ソ連が負けそうだとは思えなかった時期ですね。】 田中 → 【当時は戦いそのものがのんびりしてましてね。私たちは夜しか攻撃できませんでした。昼間はヘリコプターやミグが飛びまわっておりました。昼間は移動するだけでヘリコプターが来ても皆座って見過ごすだけ。】 兵頭 → 【スティンガー(歩行携帯式対空ミサイル)の援助はまだ無し?】 田中 → 【ジャーナリストが来て「スティンガー見たか?」と言われ探し回ったのが1987年、翌年になりますと、どこに行ってもありましたね。射手を訓練・指導したのがパキスタンで最終チェックはアメリカ軍がしたそうです。】 兵頭 → 【それは実は変装したCIAだったんでしょうね。】 田中 → 【そうですね。私、アメリカのペンタゴンに呼ばれてまして話させてもらったんですが、上議員の部屋にアフガニスタンで使われた第一号のスティンガーのランチャーが壁に飾ってあるのですよ。いつ誰が撃ったかのリストがありまして、確立が97%ですよ。あれではソ連はたまらんですよ。だからスティンガーが戦いを終わられたと私は思っています。担いでも軽く、そんなに難しいものでもありません。操作も簡単なサイト制御がありまして、横には強いと思うんです。ただ上下サイトには弱いです。上下合わせるには大変な努力が必要です。】 兵頭 → 【スティンガーのIFF(敵味方識別電波送受機)の操作はどうしましたか?】 田中 → 【自衛隊をはじめ、近代国家にはIFFがあるそうですが、このときにはついていません。でも3,4つのスティンガーは持っていました。補給の時にパキスタン国境でスティンガーが渡されるのです。武器庫にはあらゆる武器が一杯ありました。その武器庫を作った時、サウジアラビアのサヤフというグループが200人ぐらい義勇兵としてきていたのです。その中にウサマ:ビン・ラディンがいたというのです。】 (次頁に田中さんがスティンガーの発射訓練をする写真) 兵頭 → 【その「義勇兵」と「傭兵」との区別、全共闘崩れが70年代にすり込んだ日本の青年向けエログロジャーナリズムでは、いまだにできていません。 傭兵について興味本位に肯定的に取り上げらたりするのは、傭兵はカネ次第で祖国にすら銃を向けるかもしれない「人間のクズ」に他ならなず、国際法上も義勇兵とはまるでことなった扱いを受けることが分からないでしょうね。】 田中 → 私も日本テレビでのニュースに出させてもらったんですが、その時「雇い兵といして戦った日本人がいる」と言われたので日本テレビには二度と行かないと思いました。その時代の先端を走っているジャーナリストがその程度の認識ですから語るに足りません。】
−−−−−−★−−−−−− 米国がウクライナにトマホーク巡航ミサイルを給与したらどうなるだとうか アフガンのスティンガーとなるのだろうか プーチン大統領 新たな段階のエスカレーションにつながると恫喝するからには アフガンのスティンガーとなるのだろう
支持率 凋落していくトランプ大統領 人気挽回にトマホーク巡航ミサイルを給与するんじゃないか
2025/11/25(火)  |
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