■日ノ本 本来の神
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論客対談 其二 近代日本社会思想史としての「右翼」研究家→ 松本健一 新右翼と呼ばれる民族派「一水会」代表→ 木村三浩
【編集部前向上 本誌十四ノ巻で「右翼は終わった」と論じた松本氏。 片や十三ノ巻の論客 木村氏は近著で『右翼はおわってねぇぞ!』と宣言した。 共に真の民族主義を問う論客の対談が実現した。】
編集部(拙者) 二十数年ぶりに再読し いまだ解決されてない箇所を抜粋する 小泉総理の靖国参拝から やはり「靖国神社」から火蓋が切られた
木村 → 小泉総理が参拝までの間に出した談話で「軍国主義によって 非業の死を遂げた方」とか「心ならず亡くなられた方」と言っているのは 参拝に誠意をもっているとは感じられなかった
松本 → 小泉総理は基本的に国家原理がない方 靖国神社は明治十年につくられる 大東亜戦争の死者を祀る施設ではない 日本の神というものは 死んだらすべて神になる と言うわけではない 神というもの 畏れるべきもの 「可畏{かしこ}きもの」 神社にお祓いする時に「かしこみかしこみ」というのは畏れるべきもの かしこきものだと敬う 明治政府 戦前の国のために死んだ人だけ祀るというのは日本人の祀り方ではない 政府に対立し国のために死んだ西郷隆盛とか 二・二六の青年将校も祀ってあるなら まさに国のために死んでいった神社になる しかし ときの政府のために死んでいった人だけを祀る
木村 → 天皇に謀反した平将門でさえ社が建てられている 日本本来の可畏きもの神道が息づいている 西郷 彰義隊も靖国に祀られるべき 民族派の中でも小泉総理の参拝への評価が分かれてしまう 先ほどの話で「靖国神社は誰を祀るのか」 合祀の基準がクリアされていない
松本 → 『右翼はおわってねぇぞ!』で大東亜戦争を理念的に評価しても 結果的にあの戦争は間違った戦争と では その責任は誰が取るかと言えば 東条英機が取らなくてはいけない 東条さん 生きていればそうしたはず
−−−−−−★−−−−−− 『右翼はおわってねぇぞ!』 このタイトル 木村さんに相談され 拙者が提言
大東亜戦争を理念的に どうかとか こうだとか 良い戦争 悪い戦争 とかでなく 「太平洋戦」は慰霊にはならぬ 慰霊の際は 「大東亜戦争」 大東亜戦争を戦ったのだから
2025/08/09(土)  |
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