■記憶の遺伝子
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日ノ本 儒教 伝わったの六世紀初め 『日本書紀』 その影響 朝廷の祭祀/儀礼/制度/文物 に関わるものだけ 腹辟沼のよう日ノ本の民族の古層まで及ぶものではなかった
腹辟沼の伝承の背後にあるもの 神に祈りが通じなかった巫女の自己供養が秘められている 『日本人はなぜ切腹するのか』千葉徳爾{とくじ}
巫女は腹を辟{さ}き 生命の宿りである脾臓を引き出し 神々に捧げ 沼に身を投げた
古代の日ノ本人 命は腹の中 内臓に宿っていると考えていた それは縄文の世からかであろうか
『日本人はなぜ切腹するのか』 図書館で見つけ手にする 図書館へ返却してからアマゾンで注文 手元にある ひと昔前の この欄にて 縄文土器の縄でつけたような文様 あれは腸を形どったと書いた 蛇 信仰 蛇の生命力 腸と関係あると当てずっぽうした
この古層の風習が 武士の登場をもって 民族文化における死の型の一つとなったわけであるが <腹>は広く メタファーとなる <腹> 前方一致で辞書引く
⇒腹が癒える⇒腹が痛む⇒腹が居る⇒腹が大きい⇒腹が来た ⇒腹が下る⇒腹が黒い⇒腹が据わる⇒腹が立つ⇒腹ができる ⇒腹が出る⇒腹が無い⇒腹が煮える⇒腹が張る⇒腹が膨れる ⇒腹が太い⇒腹が減っては軍はできぬ⇒腹が捩れる⇒腹に一物 ⇒腹に納める⇒腹に落ちる⇒腹に据えかねる⇒腹の筋を縒る ⇒腹は借物⇒腹も身の内⇒腹を合わす⇒腹を痛める⇒腹を癒す ⇒腹をえぐる⇒腹を抱える⇒腹を固める⇒腹を決める⇒腹を切る ⇒腹を括る⇒腹を拵える⇒腹を肥やす⇒腹を探る⇒腹を据える ⇒腹を立てる⇒腹を見抜く⇒腹を見られる⇒腹を召す⇒腹を読む
腹 慣用句 役割果たしているものの 切腹の記憶の遺伝子は消え果てた と思いきや “三島事件”で立ち現れた この古層の記憶の遺伝子 再び 立ち上がる日 くるのだろうか
2023/11/26(日) |
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