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論客 木村三浩(きむら みつひろ)

昭和31年東京生まれ。右翼民族派活動家。一水会代表。国際的な「対米自立」ネットワークの構築に尽力する。イラク、ユーゴ、マレーシア等を数度にわたり訪問。共著に『右傾度87%』(小径書房)『オウム大論争』(鹿鳴社)等。
三田文学会会員。慶應義塾福沢諭吉研究会会員


はじまり はじまり・・・

■前口上
 論客は中近東、編集長はアメリカとご両人とも長期滞在で 早くから決まっていたものの対談日は11月3日となった。この日は文化の日、日本国憲法公布の日。
もとを正せば天長節、明治節。日本の激動の転換期を象徴する日である。13回に及ぶ対談で、初めて同世代同士の組み合わせとなる。若い分だけ熱かった。編集長、在日の、その胸中を初めて語った。



ナショナリズムの良心 
前田
坂井三郎さんが亡くなって、改めて思うのは、坂井さんは、本来、日本人が持っている良心、善、悪を見極める良心を持っていた人でした。先の大戦の司令部の作戦の非をはっきりと明言していましたし、軍隊の有り様の一面にも批判的でした。また撃墜王であり、大戦のヒーローでしたが戦争の開戦の是非、戦争責任問題にも言及していました。それは坂井さんの中に育っていた日本人としての良心だと思うです。(略)

木村
私は坂井三郎さんとは直接面識はなかったんですけど、『武道通信』八ノ巻の坂井さんと前田さんの対談を読ませていただて、戦前の「軍閥」がどうして形成されていったかがよく分かりました。天皇に近い親任官になれば失敗しても罰せられない。そしてお互い都合の悪いことはほおかぶりしてしまう。という良くない構造ですね。 それが結果として大東亜戦争の敗戦につながった。この構造は戦後にも引き継がれていますね。官僚の汚職は同じ構造でしょう。ごまかしているものを、それはいけないぞ!とはっきり言える人がいなくなった。

二人が語り合ったテーマ
マスメディアの罪/戦後教育/二つのハイガイ(排外 拝外)/自主裁判 愛国的戦
後処理/自分はなに人/在日コリアン/東洋とは/天皇とは/自衛隊/グロバーリズ
ム アメリカの陰謀 東洋の王道 


特集 武士道とは― 現代日本のモラル・マインドを求めて   
●生命は虚無の根 ――それを断たんとした武士道の冒険     西部 邁
 生命尊重のニヒリズムの根を絶つ必要が「武士道というのは 死ぬこととみつけたり」の一言に要約されているのである

●いまここに居る自分        大保木輝雄
 山岡鉄舟の武道と剣術に託されたメッセージ。武士道とは いまここに居る自分を全身全霊で生き截ることと見つけたり。
  
●中世武士道の再発見        嘉村 孝
 江戸期の儒教武士道を引きずった明治の官僚主義の武士道でなく、 民族主義と、それと融合する民主主義もった武士道を国家の機軸とせよ

●武士道でポン!――IT時代の「命ヲ懸ケル」ものとは   吉田翰玄
 IT時代で”中間”がなくなり、”個”がポン!っと世界に投げ出さ れたとき、西洋の神を持たない我らには武士道があったではないか!
●もうひとつの剣道    高橋 亨 (床几)
●武道の本質       横山雅始(床几)
●非武装論者の防衛論 花澤 毅 



坂井三郎 追悼
●前田日明前田が祭壇の前で挨拶
 昨夜見た夢
●日本の教育の復興    小室直樹
 弔辞――坂井氏の意思は荒廃した日本の教育の復興にあった。
 事始めは大東亜戦争で戦死なさった方々の名誉を回復であると。
●坂井中尉退隊、帽振れ    山中志郎
 毎日の訓練は鬼のような人であった。訓練生だけでなく、
 教官たちの訓練も始める。そして終了後もまた一人で飛び立つ。
●国のために戦った誇り    B・エッケル
 私たちは軍人であったこと、戦争のこと、そしてこれからの人生のこと、
 互いの心の 内を打ち明けた
●有志 座談会勇気をありがとう
 お別れ会に参列したWeb編集員らが集い
「大空のサムライ」が残してくれたことを語り合う。
 松下大圭 佐々木建 対馬憲泰 神崎無現 鈴木健二郎 小松直之
●現代のサムライ  杉山頴男
 訃報、密葬儀、お別れ会と過ぎゆく日々、我が心の坂井三郎を追想する。
●真の葉隠武士坂井三郎  嘉村 孝(床几) 


●司馬遼太郎と名刀説話(上)―― 刀と日本人・続     小川和佑
 男が漢(おとこ)であった時代、漢の魂を魅了する刀を持たせた。
 刀剣に魅入られた日本人の心を描いた司馬文学
●原潜クルスクの沈没報道―この”無分別”は何事    兵頭二十八
 男子の存在価値は、自分でない誰かのために何かをすること、これに尽きている。
 潜水艦の中で死んだ水兵たちは、立派にその service をやり遂げた。


□武道の中の日本  試みの哲学    松岡正剛
 「試みる」とは心に没頭すること。そうすることで自分が 予想もしない実験効果が出てくることを念じたのであった。

□近代アジア異聞録〈三〉インド―シパーシーの戦い    小杉英了
 インド人傭兵「シ パーヒー」はイギリスの植民地支配 に蜂起した。アジアの覚醒は伝統と近代の狭間で身を引き裂かれた者たちの葛藤から生まれる。

□日本の美意識  野ざらし    風柳祐生子
 平和な時代、世野垂れ死んで骨は野ざらしとなる覚悟でくびきを断ち切り、自由の荒野をゆくという生き方が、生き方として光彩を持った。

□中学生でもわかる兵法 急所を勉強しよう   兵頭二十八
 高度数千メートルの燃える爆撃機から、やむなくパラシュート無しで飛び降りたのに、重傷を負っただけで助かった人がいる。ところが一方では、地面に倒れたところを頭を踏まれただけで、死ぬ人もいる。ヒトって、頑丈なのか、もろいのか?

□侍の作法と嗜    名和弓雄
 第三十五項 日本刀の刃文と地肌

□日本伝柔術の世界    小佐野 淳
 十二、柔術の技法(五)活法と整復術
 今回は柔術の技法の最後として、活法及び整復術について概観する。技法とはいっても活法や整復術は制敵技術としての武術形ではない。それは攻撃を受けて、身体に何らかの異状・変質を生じた者に対して施す回復技術である。

□武道格闘技事典     編集部・構成

□床几
軍歌の心         小川寛太  
非武装論者の防衛論 花澤 毅 
石原莞爾         八橋秀法
捕縄術とは        水越ひろ     

□無銘刀  杉山頴男 (注)今回はタダで読めません(笑)。